ネット通販で自転車を購入した時に「防犯登録はお客様にてお願いします。」というネット通販の店舗があります。
防犯登録は街の自転車屋で行う必要があり持ち込みが必要とひと手間かかりますね。
ネット通販で購入した自転車の防犯登録を行う方法をまとめています。
なお、防犯登録の解除(抹消)や変更などについては「自転車の防犯登録について 譲渡や変更、車体番号など防犯登録のよくある悩みを解決」に詳しい情報を掲載しています。
この記事を書いているのは・・・。
東京都内に本社がある自転車店に勤めている奉行です。
良くも悪くも本音・第三者視点で専門的な立場から書いています。
競合企業や取り扱い自転車についても専門性高く正直に記載しているため、
本名ではなく奉行という名前で記載していますがご理解ください。
奉行について詳しくは→奉行のプロフィール
目次
なぜ防犯登録ができないネット通販の店舗があるのか
ネット通販で自転車を購入するときに防犯登録ができる店舗とできない店舗があるのはお気づきでしょうか?
防犯登録ができるのに実施していない店舗もあるとは思いますが、防犯登録ができるできないの違いは「路面店舗を保有しているかいないか」の違いです。
防犯登録は実店舗を保有していないと防犯登録ができない仕組みになっています。
そのため、防犯登録を行っていないネット通販の会社は実店舗を保有していない可能性が高いです。
言い方をかえると、防犯登録ができるネット通販の店舗はどこかに実店舗を保有していることになります。
なぜ実店舗がないと同じ自転車の小売店にも関わらず防犯登録ができないかは不明ですが、現状のルールはそのようになっています。
ネット通販で購入した自転車を防犯登録するときに持ち込みで必要な持ち物と登録のしかた
ネット通販で購入した自転車で防犯登録を別途必要とする場合、以下の流れで防犯登録を行います。
自転車の防犯登録に必要な持ち物と登録のしかた
自転車店に持ち込みで防犯登録してもらうときに必要な持ち物としては以下です。
- 購入した自転車車体
- ネット通販の店舗から送られてくる販売証明書
- 購入者の身分証明書
- 防犯登録に必要な費用(500円~1000円はかからない程度)
購入した自転車も持ち込みが必要なため、自転車で移動できる自転車店で登録が無難です。
また、ネット通販で購入した時に販売証明書という書類が自転車と一緒に同梱されてくると思います。
この書類は「自転車を購入したのは私です」というのを証明する書類なので必ず必要です。
※身分証明書がなくても登録できてしまうと防犯登録がされていない自転車を盗んで防犯登録できてしまいますからね。
販売証明書の中には、購入者の情報(名前、住所)と自転車の情報(メーカー名、車種名、タイヤインチサイズ、カラー、特徴、車体番号)の記載が必要です。
防犯登録に必要な自転車の車体番号ってなに?
車体番号とは車体に刻印されている英数字の羅列番号です。
車体番号は防犯登録の番号とは異なり、自転車ごとに生産段階で刻印される番号です。
車体番号が刻印されている場所はフレーム内に必ずあります。
具体的には「クランク(ペダルの付けね)と後ろの泥除けの間」や「ハンドルの中心部のカゴ側」などに刻印されています。
下記の画像のあたりです。
あくまで取り外しができてしまうハンドルなどではなく車体本体に刻印がされています。
なお、防犯登録の番号と車体番号は関連性はなく異なる英数字です。
また、ネット通販の店舗では基本車体番号とお客様情報は紐付けていないです。
あくまで防犯登録で初めて車体番号とお客様情報を結びつけています。
そのため、車体番号を購入段階で記録を残しておいても、盗難にあった場合、車体番号では警察もネット通販店舗も判断ができないです。
そのため、盗難にあう前に必ず防犯登録はするようにしてください。
どこでネット通販で購入した自転車の防犯登録をすればいい?
実店舗で防犯登録を行っている自転車店舗であればどこでも自転車と必要書類を持ち込めば登録はできます。
自転車店舗はインターネットで調べればすぐにわかる時代なので、調べてみてください。
ネット通販の他店舗で購入した自転車なので、防犯登録だけで持ち込むのは気がひけるかもしれませんが、自転車店は持ち込みの新規防犯登録は必ず受けなければならないというルールがあります。
どこで買っても持ち込みした自転車の防犯登録は自転車屋は依頼があればしなければならないのです。
各都道府県の防犯登録協会ではネット通販で購入したお客様用に実店舗ではどこでも防犯登録ができますということを明言しています。
埼玉県自転車防犯協会では以下のように記載があります。
お店に持ち込み自転車の防犯登録はできないと言われてしまいました。
http://www.saijibou-3916.com/faq_cat/faq4/
他店や通信販売、個人売買(譲渡)で購入した自転車の防犯登録は必ず、自転車本体、身分証明書、購入(譲渡)したことがわかる証明書をお持ちであれば、埼玉県自転車防犯登録所(自転車販売店)で防犯登録をすることができます。当協会では登録所に正当な理由がなく登録の手続きを行わないこと(持ち込み自転車の防犯登録の拒否)は禁止しております。
なお以下は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の防犯登録協会のネット通販に関するページです。
・東京都自転車商防犯協力会
http://www.bouhan-net.com/information/online.html
・埼玉県自転車防犯協会
http://www.saijibou-3916.com/faq_cat/faq2/#46
・神奈川県自転車防犯協会
http://www.kanajibou.jp/faq.html#faq-list02-sub1
・千葉県自転車軽自動車商協同組合
http://www.chuokai-chiba.or.jp/cycle/?page_id=1336
警察や市区町村役場でも自転車の防犯登録はできる?
防犯登録は警察や市区町村役場ではできません。
できるのは実店舗の自転車店のみの持ち込みです。
ネット通販に限らず防犯登録するにあたり覚えておいたほうがよいこと
自転車の防犯登録には有効年数の期限がある
防犯登録は登録すれば永年個人情報が協会や警察に残るわけでありません。
都道府県により期限年数は異なりますが、期限は8年前後で防犯登録の個人情報が消えてしまいます。
都道府県別に有効期限は決まっており2020年時点の有効期限は「防犯登録の有効期限」の記事を確認してみてください。
そのため、期限が切れてしまった場合は再度防犯登録を行わなければなりません。
古い自転車に乗っている方はいつ防犯登録を行ったのかを思い出し確認してみましょう。
都道府県によっては、登録年数が防犯登録シールに記載があります。
ネット通販で自転車の防犯登録すると購入店舗の都道府県の防犯登録になる
ネット通販で防犯登録できた場合、自転車が送られてきてびっくりすることがあります。
それは住んでいるところとは全く関係がない都道府県の防犯登録シールが張られているからです。
防犯登録は自転車販売店の登録している都道府県のシールが貼られるため、再送先の住所は全く関係ないのです。
異なる都道府県のシールが貼られていても全国どこでも防犯登録番号の照合はできるので安心してください。
ただし県をまたいでしまっている場合、照合に時間がかかる場合があります。
大手で防犯登録したほうが安心は安心。古い自転車屋だとたまに断られることも
ネット通販で自転車を購入し、書類もそろっており、いざ防犯登録をしに街の自転車へとなって街の自転車屋に登録を断られるということがあるそうです。
断る街の自転車屋はルールを把握していない年配が行っている街の古い自転車屋と聞きます。
実際は上記にも記載していますが、ネット通販で購入した自転車でも新規で防犯登録の受付は行わなくてはならない決まりがあります。
防犯登録をしてくれない場合は、その場で各都道府県の防犯登録協会へ電話をして確認するか、後ほど防犯登録協会にクレームをだしましょう。
そのため、チェーン店の自転車屋で登録したほうが教育がしっかりとしているため確実かもしれませんね。
防犯登録に必要な販売証明書を紛失した場合、再発行できる?
防犯登録に必要な販売証明書を紛失した場合、自転車販売店は再発行が可能です。
再度販売証明書が必要場合、手数料がかかる場合もありますがほとんどの自転車店舗では無料で再発行をしてくれます。
再発行をするときには直接ネット通販の店舗に連絡すれば再発行をしてくれると思います。
また、お客様情報と車体番号は紐付けていないと思うので、車体番号を購入者が販売証明書に転機する必要があると思います。
ネット通販で防犯登録どうする?通販で購入した自転車の防犯登録方法のまとめ
ネット通販で購入した自転車は街の自転車屋であればどこでも防犯登録ができます。
防犯登録に必要な書類は、販売証明書、身分証明書です。
また、自転車本体と登録料金が必要です。
ネット通販に限らず防犯登録は期限があるため、期限が切れた場合は再登録が必要になります。
このルールだけ忘れずにいれば、ネット通販で自転車を購入しても防犯登録で迷うことはありません!
ぜひネット通販でよい自転車にめぐりあってください!
通販で自転車を購入するときにほかにも様々ポイントがあります。
そのポイントは「通販で自転車を購入のポイントまとめ。確認すべきポイント多数」に記載しているので購入前にぜひ読んでみてくださいね。