2020年モデルの電動自転車が徐々に発売されつつあります。
早いものは2019年11月頃から発売されて2020年3月4月頃に出揃うスケジュール感です。
2020年もヤマハ、パナソニック、ブリヂストンともに新車種を発売する予定です。
新しくなった車種をそれぞれ紹介したいと思います。
この記事を書いているのは・・・。
東京都内に本社がある自転車店に勤めている奉行です。
良くも悪くも本音・第三者視点で専門的な立場から書いています。
競合企業や取り扱い自転車についても専門性高く正直に記載しているため、
本名ではなく奉行という名前で記載していますがご理解ください。
奉行について詳しくは→奉行のプロフィール
目次
2020年の電動自転車の全体感 新商品は価格二極化とマイナーチェンジ
2019年モデルから2020年モデルへの電動自転車の切り替えはヤマハ、パナソニック、ブリヂストンともにマイナーチェンジがほとんどです。
新車種に関しては、ヤマハ、ブリヂストンは格安電動自転車、パナソニックはチャイルドシート付電動自転車に付加価値を与えると二極化しました。
その他、一部特徴的な機能が電動自転車に搭載されるなど楽しみな点も多いです。
ヤマハの2020年モデルの電動自転車
ヤマハの格安電動自転車PAS Cheer

2020年のヤマハの電動自転車の特徴はお買い得モデルのPAS Cheerという車種が発売された点です。
ネット通販を中心に現在低価格電動自転車が徐々に増えてきており、よく言えば電動自転車市場が拡大していますが、大手電動自転車メーカーからすると脅威なのだと思います。
そのためか、ヤマハは2020年モデルでPAS Cheerという車種を新しく発売しています。
オープン価格のため、メーカー希望小売価格はありませんが、通販サイトでは9万円前後で販売がされています。
9万円という価格は格安電動自転車としては割高なイメージがありますが、ヤマハブランドでPASが9万円で購入できると思えばお買い得です。
バッテリーを小さくしている分、一度の充電で走行できる距離は短く標準モードでは37kmです。
24インチと26インチが発売されており、機能を絞り込みヤマハが2020年は通販で格安電動自転車に挑むという感じでしょうか。
そのほかのヤマハの2020年電動自転車は機能としてスマートパワーアシストが登場

ヤマハの電動自転車は2019年モデル以前からドライブユニット制御に定評があり、漕ぎ出しすぐからスムーズにアシストパワーがペダルに伝わるというメリットがありました。
その強化版という感じのアシスト力を自動で制御するスマートパワーアシストが2020年モデルの電動自転車から搭載されています。
具体的には坂道では自動で「強」モードレベルのアシストになり平坦な道ではパワーをセーブするという機能です。
今までは手元のパネルでコントロールしていたのが自動でコントロールしてくれるようになったのが新しい機能です。
そのほかマイナーチェンジした電動自転車の車種は以下のとおりです。
- PAS With
- PAS With DX
- PAS With SP
- PAS Babby un SPリヤチャイルドシート標準装備モデル
- PAS Babby un リヤチャイルドシート標準装備モデル
- PAS Babby un
- PAS Crew
- PAS Kiss mini un SP
- PAS Kiss mini un
- PAS Ami
- PAS mina
- PAS CITY-SP5
パナソニックの2020年モデルの電動自転車
パナソニックのチャイルドシート付電動自転車 ギュットクルームから新車種も登場し大幅改善

パッと見のインパクトでいうと2020年モデルの電動自転車パナソニックが一番リニューアルしていると思います。
具体的にはチャイルドシートにサンシェードがつきお子さんを日差しから守る機能がギュットクルームで搭載されている点です。
パナソニックのチャイルドシートは赤ちゃん用品などのメーカー「コンビ」との共同開発が多くその恩恵をパナソニックの電動自転車であれば受けることができます。
夏は日差しが暑いため、サンシェードは非常にうれしい機能だと思います。

また、ギュットクルームは2019年モデルまでは前方にチャイルドシートが標準搭載されている電動自転車でした。
しかし、2020年モデルからはギュットクルーム・R・EX、ギュットクルーム・R・DXという新車種が発売されました。
このRはRear(後ろ)のRでチャイルドシートが後ろに設置されているパターンです。
今までもギュットアニーズは後ろにチャイルドシートがついていましたが、コンビとのコラボ電動自転車でチャイルドシートの品質が高いギュットクルームシリーズにリアチャイルドシートバージョンがでたのは大きいです。
フロントチャイルドシートはお子さんが成長すると小さくなってしまい改めて、リアチャイルドシートを購入しないといけませんでしたが、最初からリアチャイルドシートがあればお子さんが大きくなっても乗ることができ買い増しの必要がなくなるメリットがあります。
ギュットクルームについては「ギュットクルームを詳しく解説 EX、DX、RDX、REXの違いや後付け前後チャイルドシートの紹介など」により詳しい解説をしています。
そのほかのパナソニックの2021年電動自転車はほぼ同じ
そのほかマイナーチェンジをしている車種は以下のとおりです。
基本マイナーチェンジだと思うので、大きな特徴の変化はないと思います。
ブリヂストンの2020年モデルの電動自転車
ブリヂストンの機能を絞った格安チャイルドシート付電動自転車「アシスタC STD」で2020年は勝負を仕掛ける

ブリヂストンは2020年モデルとしてチャイルドシート付電動自転車の格安モデルを投入しています。
アシスタC STDはブリヂストンの電動自転車の差別化である両輪駆動や走りながら自動充電、モーターブレーキなどの機能は持たない電動自転車です。
バッテリーは12.3Ahと比較的大きくオートエコモードプラスでは61kmまで一回の充電で走行することができます。
ブリヂストンも低価格帯の電動自転車を2020年は市場に投入してきていることからヤマハのPAS Cheer同様、ネット通販を中心に販売されている格安電動自転車を脅威に感じていることが考えられます。
実売価格では12万円程度と格安電動自転車よりは割高感が否めないですが、あと数万円追加し格安電動自転車からブリヂストンのチャイルドシート付電動自転車に変更しようという顧客は多数いると想定されます。
そのほかのブリジストンの2020年電動自転車はほぼ同じ
そのほかの車種に関してはマイナーチェンジがほとんどで新しい機能はあまりありません。
2020年マイナーチェンジしているブリヂストンの電動自転車は以下です。
2020年のパナソニック、ヤマハ、ブリヂストン各メーカー電動自転車のまとめ 2020年は格安電動自転車を投入のまとめ
2020年度モデルはブリヂストン、ヤマハは格安電動自転車を新発売しています。
また、パナソニックは反対にチャイルドシート付の電動自転車の品質を高めサンシェードをつけるなど付加価値で勝負しています。
機能面ではヤマハのスマートパワーアシストが特徴的に思えより使い勝手が増している感じました。
2020年モデルは2019年11月頃から2020年3月4月頃にかけて逐次発売されるのでメーカーのホームページなどで確認してみてくださいね!
なお、子供乗せ付き電動自転車については「子供乗せ電動自転車 メーカーや機能別の違い」に詳しい情報を掲載しているので合わせて読んでみてください。