
2019年から2020年にかけてふるさと納税がブームとなっていますが、ふるさと納税でいただけるものとして電動自転車があります。
ふるさと納税は各市区町村と関連がある商品のみを返礼品として送ることができるので電動自転車を取り扱っている関連企業がある市区町村のみしか対象がありません。
しかし、多数ふるさと納税で電動自転車を手に入れる方法があるため、詳しく解説したいと思います。
電動自転車に限らず自転車関連のふるさと納税に関しては「ふるさと納税で自転車をゲット!自転車レンタルやツアーなどふるさと納税独自企画も多数あり」を参照してみてください。
この記事を書いているのは・・・。
東京都内に本社がある自転車店に勤めている奉行です。
良くも悪くも本音・第三者視点で専門的な立場から書いています。
競合企業や取り扱い自転車についても専門性高く正直に記載しているため、
本名ではなく奉行という名前で記載していますがご理解ください。
奉行について詳しくは→奉行のプロフィール
目次
ふるさと納税で手に入る電動自転車はどのような電動自転車?
ふるさと納税で電動自転車を返礼品でもらおうと考えている方も多いと思いますが、2020年時点ではふるさと納税でもらえる電動自転車の車種は非常に少ないです。
ふるさと納税は通販サイトのように楽天などから購入(納税)し、商品を受け取るというのが一般的ですが、2020年2月時点では楽天市場で返礼品で電動自転車の取り扱いはありません。
また、大手電動自転車メーカーである、パナソニック、ヤマハ、ブリヂストンの電動自転車も2020年2月時点では取り扱いがありません。
数年前の12月ころになると楽天市場で電動自転車と検索すると検索結果の上位の多くがふるさと納税の返礼品の電動自転車で埋め尽くされていたと思うと少し残念でもあります。
これはふるさと納税の還元率(返礼率)が3割という指針が総務省から発表されたため、原価の高い電動自転車はなかなか販売されなくなってしまったという事情があります。
しかし、一部ふるさと納税のポータルサイトではまだ電動自転車を返礼品として受け取ることができます。
ふるさと納税で受取ができる2020年時点の電動自転車
2020年時点で返礼品として受け取りができる電動自転車はパナソニック、ヤマハ、ブリヂストンなど大手メーカーはありません。
しかし、一部メーカーであれば電動自転車をまだふるさと納税として受け取ることが可能です。
受け取ることができるサイトは「さとふる」と「ふるなび」のみです。
楽天市場やその他ふるさと納税のモールでは取り扱いがなく「さとふる」と「ふるなび」のみです。
電動自転車の取り扱いがある市区町村は大阪府柏原市と神奈川県中井町のみです。
この2市区町村の電動自転車について解説します。
ふるさと納税で3種類の電動自転車が手に入る ふるなび 大阪府柏原市
大阪府柏原市では東洋フレームという自転車メーカーの電動自転車をふるさと納税の返礼品として受け取ることができます。
東洋フレームというだけあり自転車のフレームを中心とした自転車メーカーですが、自転車本体も製造しています。
数少ない日本の国産フレームメーカーです。
ふるさと納税ではミニベロ型電動自転車、 マウンテンバイク型電動自転車、ロードバイク型電動自転車の3種類を返礼品として提供しています。
また、3車種とも組み立て済みで配送をしてくれるということで信頼がおけそうです。
ふるさと納税でもらえるミニベロ型電動自転車
寄付金額は3車種の中で最も安く55万円です。
前輪20インチ、後輪24インチと変わったタイプのミニベロ型電動自転車です。
バッテリーが5Ahと小さいためノーマルモードで18kmまでしか走ることができません。
ミニベロ型なので、短距離だけ走りこまめに充電することを想定して作られているのだと思います。
ふるさと納税でもらえるマウンテンバイク型電動自転車
27.5インチ10段変速ギアのマウンテンバイク型の電動自転車です。
寄付金額は3車種の中で最も高く132万円です。
電動自転車のポイントであるアシストユニットはシマノ製のSTEPSとしたしっかりとしたユニットを採用しています。
フレームメーカーだけあり独特フレームは非常にかっこいいです。
走行距離目安はノーマルモードで105kmと十分走ることができます。
バッテリーも14Ahと容量がおおきいため、長距離のライドにも利用できると思います。
ふるさと納税でもらえるロードバイク型の電動自転車
700C、9段変速ギアのロードバイク型電動自転車です。
寄付金額は68万円です。
ポイントとしては、電動自転車でありながら総重量が16.5kgと軽い点です。
ロードバイクの良さを活かそうとしているのが伝わります。
その分、バッテリー容量が小さく5Ahで、ノーマルモードで20kmしか走ることができません。
イメージとしては、ロードバイクに補助的にアシスト機能が付いたという漢字の電動自転車だと思います。
ふるさと納税で2種類の電動自転車が手に入る さとふる 神奈川県中井町
神奈川県中井町のふるさと納税でも電動自転車を手に入れることができます。
ミヤタサイクルという日本の自転車メーカーとしては比較的大きな自転車メーカーの生産工場が神奈川県中井町にあるようです。
ミヤタサイクル自体は神奈川県川崎市に本社があります。
返礼品としては2車種の電動自転車を提供しています。
ただし、この2車種はフレームサイズが異なる電動自転車なだけで実質は1車種のフレームサイズ違いということになります。
さとふるのみこの電動自転車は手に入るのが現状です。
ふるさと納税で手に入るクロスバイク型電動自転車
11.6Ah、700C外装9段変速ギアのクロスバイク型電動自転車です。
納税金額は430mm、460mmともに75万円です。
ポイントは11.6Ahですがエコモードで115kmまで走ることができることです。
また、電動自転車でありながら18.7kgと比較的軽量で本格的な仕様になっているのがこの電動自転車の魅力だと思います。
なお、ふるさと納税ではなく、通常の販売方式で楽天市場などでもこの自転車は発売されています。
フレームサイズは430mmと460mmの2種類があります。
430mmの電動自転車は適正身長150cm~170cm程度、460mmの電動自転車は適正身長160cm~180cm程度になっています。




ふるさと納税で電動自転車を手に入れるのはいくら年収が必要?
ふるさと納税で電動自転車を手に入れるためには「さとふる」と「ふるなび」のみで納税するしか2020年2月時点では方法がないのですが、非常に納税金額が高いのがネックです。
金額としては、最も安いものが55万円、最も高いものが132万円もします。
この金額はいったいいくらくらいの年収があればちょうどよいのかを算出してみました。
独身の場合、電動自転車をふるさと納税で手に入れるにはいくら年収が必要?
納税の控除金額が最も少なくなるのが独身の場合です。
仮に独身の場合、ミニベロ型の電動自転車を手に入れるためには年収が2,500万円程度が必要で、ふるさと納税の控除金額目安が761,000円になります。
また、年収が4,500万円ある場合、ふるさと納税の控除金額目安が1,453,000円となりマウンテンバイク型電動自転車を手に入れるにはちょうど良い額になります。
夫婦で高校生と大学生お子さんがおり電動自転車をふるさと納税で手に入れるにはいくら年収が必要?
どちらかが専業主婦などで配偶者控除を受けており、お子さんが2名以上いる場合が控除額が大きくなるパターンです。
この場合、ミニベロ型電動自転車を手に入れるには、独身の場合と同じく年収2,500万円程度が必要で、ふるさと納税の控除金額目安が629,000円になります。
また、132万円のマウンテンバイク型電動自転車を手に入れるには同じく年収が4,500万円程度必要で控除額は1,412,000円程度になります。
上記をみてもわかるように最低年収が2500万円必要になってくることから電動自転車をふるさと納税で手に入れるというのは2020年時点ではほとんどの方では非常に厳しいと思います。
なお、年収2500万円以上というのは日本の場合、2018年の国税庁のデータでは0.33%程度の方しかいないようです。
2020年のふるさと納税で電動自転車を手に入れる方法と年収のまとめ
ふるさと納税で2020年時点で電動自転車を手に入れるためには年収2500万円以上必要で納税しなければなりません。
あまり現実的ではないですね。
また、現状大手自転車メーカーのパナソニック、ヤマハ、ブリヂストンなどのメーカーからはふるさと納税用電動自転車は提供されていません。
ふるさと納税で電動自転車を手に入れるためには「さとふる」か「ふるなび」で納税返礼品の電動自転車を選ぶのみです。
楽天市場でも現在電動自転車の返礼品はありません。
返礼品としては、ミニベロ型、マウンテンバイク型、ロードバイク型、クロスバイク型と様々ebikeがあるので、納税額が高い方であればふるさと納税に電動自転車はいかがでしょうか。