子供乗せ付きの自転車を購入するときに電動自転車の購入しようか電動なしの普通の自転車を購入するか迷いますよね。
電動なしの自転車のほうが価格が安くお手軽ですが、電動アシスト付き自転車のほうが便利そう・・・。
今回は電動なし自転車のメリットデメリットや電動自転車との比較、おすすめの電動なし子供乗せ付き自転車の紹介をしたいと思います。
なお、電動自転車で安いチャイルドシート付の車種を探している方は「安い子供乗せ電動自転車のおすすめを紹介 ヤマハ、パナソニック、ブリヂストンの子供乗せ電動自転車を安く購入する方法も」に詳しい情報を掲載しています。
この記事を書いているのは・・・。
東京都内に本社がある自転車店に勤めている奉行です。
良くも悪くも本音・第三者視点で専門的な立場から書いています。
競合企業や取り扱い自転車についても専門性高く正直に記載しているため、
本名ではなく奉行という名前で記載していますがご理解ください。
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目次
電動なしの子供乗せ自転車のメリット
電動なしの子供乗せ付き自転車を購入検討されている方の多くが電動自転車よりも価格が安いという点が最大のメリットだと感じていると思います。
しかしながら、価格以外にも電動なし子供乗せ付き自転車のメリットはあります。
ぜひ検討材料にしてみてください。
電動なし子供乗せ付き自転車のほうがメンテナンスが楽
電動なし子供乗せ付き自転車と電動自転車を比較するとメンテンスが非常に楽です。
電動自転車の場合、不具合の多くがバッテリーや電動アシスト制御機能部分になります。
電動自転車の場合、自転車そのものは非常にしっかりとできているため、不具合がでにくいと思います。
一方電動なし子供乗せ付き自転車の場合、バッテリーやアシスト制御機能がないため、そもそもの不具合ができにくくメンテンスが非常に楽になります。
一般的なママチャリなどの自転車と同じメンテナンスを行えばよいので修理やメンテナンス非常が電動自転車と比較すると安価になります。
電動なし子供乗せ付き自転車はバッテリー充電の必要がない
電動自転車の手間がかかる点としては、バッテリーの充電があげられます。
毎日乗るのであれば数日に一回は充電が必要となります。
しかしながら、電動なしの子供乗せ付き自転車の場合、バッテリーがそもそもないので充電の必要がないです。
充電作業はバッテリーの取り外しや取り付け作業が地味にめんどくさく、マンションなどの場合自宅までバッテリーを運ぶのが手間なので充電作業がないことはうれしいメリットです。
電動なし子供乗せ付き自転車のほうが車体が軽い
電動なし子供乗せ付き自転車と電動自転車を比較すると車体全体の重さが10kg以上違ってきます。
電動自転車の場合、チャイルドシートが1つでも重量は30kgを超えます。
一方、電動なし子供乗せ付き自転車の場合、チャイルドシート付でも20kg前後です。
お子さんを乗せずにスタンドを建てて電動自転車にまたいで立ってみるとわかりますが、力が弱い女性などではバランスをとり支えるのが非常に大変です。
ましてはお子さんを乗せた状態だとより重くなり不安定になります。
この10kg程度の重さのバランスをとるのは電動なし子供乗せ付き自転車のほうが容易で簡単です。
なお、女性向けの自転車については「女性向け自転車の選び方を解説 乗りやすい車種や通勤通学向け自転車まで詳しく紹介」にも詳しい情報を掲載しているのであわせて読んでみてください。
電動なし子供乗せ付き自転車のほうが価格が安い
電動なし子供乗せ付き自転車の最大のメリットはやはり価格の安さにあると思います。
電動なしでかつチャイルドシートもないママチャリの場合、1万数千円で安いものは購入可能です。
そこにチャイルドシートを付けるだけなので、2万円台で電動なし子供乗せ付き自転車を購入できることになります。
一方、電動自転車の場合、ヤマハ、パナソニック、ブリヂストンなどの電動自転車の場合、実売価格で10万円~18万円前後します。
乗る期間を考えると場合によっては、電動なし子供乗せ付き自転車のほうが圧倒的にお買い得の可能性もあります。
なお、安い自転車の情報は「安い自転車を探す方法 いつどこで何の車種を買うのがコスパが高いか、おすすめの自転車を含めて解説」にも掲載しています。
電動なしの子供乗せ自転車のデメリット
電動なしの子供乗せ付き自転車にも多数のデメリットもあります。
しっかりと受け入れてから購入を検討してみましょう。
電動なし子供乗せ付き自転車のほうがこぎだしが大変
電動なし子供乗せ付き自転車の最大のデメリットはこぎだしが重たく不安定ということです。
電動アシストの恩恵を受けることができないので、こいでいる途中も重いのですが、こぎだしが最も大変です。
5歳程度になりチャイルドシートも含めるとお子さんとチャイルドシートで重量は20kg近くになります。
すでに自転車をお持ちであれば何かしら重量のあるもので20kg程度を荷台に括り付け走ってみるとイメージがわくかもしれません。
こぎだしはスピードが出なく、不安定になるため特に安全に注意しながら乗る必要があります。
電動なし子供乗せ付き自転車のほうが保証期間が短い(ことが多い)
電動なし子供乗せ自転車と電動自転車を比較した場合、保証期間が電動なし子供乗せ自転車のほうが短い場合が多いです。
電動自転車の場合、ヤマハ、パナソニック、ブリヂストンなどの大手電動自転車メーカーの場合、標準的な保証期間は3年間です。
一方、電動なし子供乗せ自転車の場合、ママチャリ本体の保証期間は1年間のことが多く、保証に差はあると思います。
電動なし子供乗せ付き自転車を購入するときのポイント
電動なし子供乗せ付き自転車を購入する場合、いくつか事前に確認する必要があります。
特に近年ではインターネット通販で手軽に自転車を購入することもできるので事前に注意ポイントを確認しておきましょう。
完全組み立ての電動なし子供乗せ付き自転車を選ぶようにする
最も重要で購入後後悔することが多いのが、電動なし子供乗せ付き自転車の組み立てを購入者自身で行うということです。
インターネット通販で購入するときにその自転車が「100%組み立て」や「完全組み立て」と記載があれば問題ないのですが、「90%組み立て」や「95%組み立て」と記載がある場合は注意が必要です。
最終的な組み立てだけではなく、そのような自転車は出荷前の点検、整備も行っていない場合がほとんどです。
そのため、ブレーキの調整やギアの調整がおろそかになっており、事故の原因にもなりかねません。
ホームページ上では購入者自身でブレーキなどの調整も行うように記載されていますが、自転車整備士などの資格があるくらい自転車は繊細な整備が必要な乗り物です。
ましては、電動なし子供乗せ付き自転車の場合、お子さんも乗せるためより危険がつきまといます。
電動なし子供乗せ付き自転車を購入する場合、完全組み立て、100%組み立ての自転車を購入するようにしましょう。
自転車の組み立ての必要性については「絶対完全組立て!通販で自転車を購入するときは100%組み立て(完全組み立て・完組み)自転車を買おう」にも詳しく解説しているのであわせて読んでみてください。
電動なし子供乗せ付き自転車のチャイルドシートはOGKがおすすめ
電動なし子供乗せ付き自転車を購入するときにすでにチャイルドシートがついていると思います。
チャイルドシートはメーカーとしてはOGKがおすすめで無難です。
OGKはチャイルドシートメーカーとして非常に安定性があります。
それ以外のメーカーを選ぶ場合は事前にお子さんを乗せてみて試してみましょう。
OGKについては「自転車用品のOGK ヘルメットやチャイルドシートの素晴らしさを解説」に詳しい商品特性などを掲載しています。
ぜひ読んでみてください。
自転車の価格重視ならデザイン性で価格を上げている自転車を避ける
電動なし子供乗せ付き自転車で価格重視で選ばれる場合、デザイン性よりも機能性で選ぶようにしましょう。
本体と関係ないデザインのみの部分としては、「サドルがテリーサドル」「カゴが藤風かご」などです。
これらは見た目だけの違いなので、機能性はあまり変わりがありません。
しかしながら価格は数千円は上がります。
電動なし子供乗せ付き自転車を価格重視で購入する場合、シンプルな自転車のほうが向いています。
もちろん、変速ギアの有無やオートライトに関しては機能性のため、これには関係がなく機能になります。
後から自転車に電動ではないアシスト機能を付けることも可能
電動自転車の魅力はアシスト機能がついており、重たいペダルをサポートしてくれることです。
このアシスト機能は電動自転車だけではなく、電動ではない自転車にも取り付けることができます。
その方法はサイクルオリンピックが発売しているフリーパワーです。
原理としては、自転車のペダル周辺のクランクと呼ばれる箇所にシリコン上のゴムを設置することで伸縮性で重いペダルをアシストしてくれる仕組みです。
メリットとしては、後付けでも設置が可能なので、電動なし子供乗せ付き自転車を購入した後にクランク部分のみフリーパワーに変更することで安くアシスト機能の恩恵を受けることができます。
フリーパワーのクランクだけ交換であれば工賃込みでも1万円台で取り付けが可能です。
フリーパワーについては「サイクルオリンピックは人気のフリーパワーなどサービスが充実 自転車店サイクルオリンピックを詳しく解説」に詳しい内容を解説しているので、ぜひ読んでみてください。
電動なし子供乗せ付き自転車を3人乗りにするときの注意点
電動なし子供乗せ付き自転車を3人乗りすること自体は条件を満たしていれば法律上全く問題ありません。
前側のチャイルドシートを後付けで設置される方が多いですが、自転車によっては電動なし子供乗せ付き自転車で標準搭載されているチャイルドシートが前チャイルドシートの車種もあります。
前チャイルドシートが標準搭載されている場合、あとから取り外して通常のカゴとして利用するのが難しい場合が多いので利用期間等を考え購入するのがおすすめです。
電動なし子供乗せ付き自転車で標準搭載されているチャイルドシートが後ろの場合、3人乗りでもお子さんが成長した場合、取り外して普通の自転車として利用が可能です。
メリットデメリットがあるので3人乗りの電動なし子供乗せ付き自転車を購入する場合は最初に前チャイルドシートか後ろチャイルドシートどちらが標準搭載されている自転車にするのかを考えてから購入するようにしましょう。
電動なし子供乗せ付き自転車は26インチなら快適性、20インチなら安定性
電動なし子供乗せ付き自転車に限らずチャイルドシートを自転車に設置する場合、タイヤインチサイズは大きく分かれると20インチなど小さめのタイヤインチサイズと26インチなど通常のママチャリと変わらないタイヤインチサイズがあります。
タイヤインチサイズが異なることで特性が異なっており、20インチなどタイヤインチサイズが小さい場合、自転車の安定性が増します。
安定性が増す分、スピードが出にくいというデメリットがあります。
一方26インチなど一般的なママチャリと同じサイズの場合、スピードが出やすく快適に自転車をこぐことができます。
一方、こぎ始め等は20インチの自転車のほうが運転しやすく安定性にかけるというデメリットがあります。
信号が少なく、長い距離を乗るのであれば26インチ、短い距離で信号などで多々止まる可能性がある場合20インチなどタイヤが小さいサイズの電動なし子供乗せ付き自転車がおすすめです。
20インチの電動自転車については「20インチの電動自転車を購入時の車種別ポイント 特徴を抑えれば素敵な自転車に出会える」に詳しい解説をしているのであわせて読んでみてください。
自転車に後から子供乗せを付けるときのポイント
電動なし自転車に後からチャイルドシートを設置することも可能です。
価格を安く抑えられ電動なし子供乗せ付き自転車を簡単に作ることができますが、いくつか注意しておきたい点があります。
子供乗せは後ろ荷台の最大重量25kg以上(キャリアクラス25以上)を選ぶ
子供乗せ付き自転車を選ぶときには電動自転車でも電動なしでも両方に共通して言えることですが、後ろ荷台(キャリア)の最大重量は25kg以上の荷台を選ぶようにしましょう。
これは法律で決まっており、24kg以下にチャイルドシートを設置しお子さんを乗せることは違反です。
ママチャリなどで多いのはキャリアクラス18と書かれた18kgまで対応している荷台です。
この自転車にはチャイルドシートを設置することができないため、必ず25kg以上の自転車を選ぶようにしましょう。
また、すでに電動なしの自転車を保有しておりそのキャリアクラスが24以下の場合、自転車店などで25kg以上のクラスに変更は可能です。
その場合、スタンドもいっしょに変更したほうが無難のため、工賃込みで数千円後半かかることが想定されています。
ハンドルは手前に曲がっている自転車のほうが安定する
後からチャイルドシートを設置するために電動なし自転車を購入する場合、自転車のハンドルは手前に曲がっているセミアップハンドルという種類の自転車を購入しましょう。
ママチャリの場合、ハンドルが手前に曲がっているセミアップハンドルとハンドルがまっすぐなオールラウンダーハンドル(フラットハンドル)があります。
ハンドルが手前に曲がっていることで背中が起き上がり運転に安定性がまします。
子供乗せ付き電動自転車の場合、ほとんどの電動自転車がハンドルが手前に曲がっていることがわかると思います。
電動なしで子供乗せ付き自転車をこぐ場合、より安定性に欠けるので必須条件だと思います。
おすすめの電動なし子供乗せ自転車
インターネットで電動なし子供乗せ付き自転車を購入することができます。
価格を抑えた安い自転車が多数あるのでぜひ検討してみてください。
なお、電動なし子供乗せ自転車以外にもおすすめできる自転車は多数あり「おすすめの自転車を車種や目的シーン別で紹介 自転車の選び方も詳しく解説」に詳しい情報を掲載しています。
通販最安値の電動なし子供乗せ付き自転車 dixhuit
ゴーゴーサイクリングで販売されている電動なしの子供乗せ付き自転車です。
価格は25000円程度で購入が可能です。
非常に安くベースとなっている自転車はdixhuitというネット通販ではトップレベルで売れている自転車です。
dixhuitは通常キャリアクラス18でチャイルドシートが設置不可ですが、このdixhuitに限ってはキャリアクラス25でチャイルドシート設置可能になっています。
ギア付きで価格を抑えた最も安い電動なしの子供乗せ付き自転車ならこの自転車がおすすめです。
なお、前のチャイルドシートに関してはキャリアクラスは関係なく設置が可能です。
ギア付きオートライト付きの電動なし子供乗せ付き自転車 ルシール
この自転車もゴーゴーサイクリングの自転車です。
変速ギア付きでかつオートライト付きでチャイルドシートが標準搭載されている自転車です。
オートライトがついていることで夜自転車をこぐ場合もペダルが重くならずこぐことが可能です。
ルシールという車種も通常はキャリアクラス18ですが、このチャイルドシート設置のルシールのみキャリアクラス25になっています。
ゴーゴーサイクリングの上記で紹介したdixhuitも同じですが、チャイルドシートはOGK製、完全組み立ての状態で配送してくれるということで両方ともおすすめです。
タイヤサイズ | 26インチ |
変速 | 外装6段変速ギア |
ライト | オートライト |
適応身長 | 140cm以上 |
前チャイルドシートが標準搭載の電動なし子供乗せ付き自転車 コアラ
コアラは3人乗り可能な電動なし子供乗せ付き自転車です。
a.n.design worksという自転車ではブランドがある車種です。
20インチのタイヤで安定性高くこぐことができます。
3人乗りが可能で、後ろチャイルドシートを設置すればすぐ3人乗り自転車になります。
デザインもおしゃれで一見すると電動自転車のようなつくりになっています。
a.n.design worksであれば品質も安定しているためおすすめです。
タイヤサイズ | 20インチ |
変速 | 内装3段変速ギア |
ライト | LEDオートライト |
適応身長 | 136cm以上 |
短期間だけ価格を抑えて子供乗せ付き自転車を乗りたいのであれば電動自転車レンタルもあり
子供乗せ付き自転車が必要で予算がかけられないから電動なしの子供乗せ付き自転車を購入しようという方が多いと思います。
ただし、自転車に乗る期間が数か月など短期間だけであれば購入するのではなくレンタルするという方法もあります。
子供乗せ付き自転車で電動自転車の場合でも1か月あたり1万円から1万5000円程度でレンタル可能です。
そのため例えば1か月程度であれば電動なし子供乗せ付き自転車を購入するより安く抑えることもできます。
電動自転車のレンタルは楽天市場でできます。
「楽天市場の電動自転車レンタル」から検索してみてください。
また、電動自転車のレンタルについては「電動自転車レンタルサービスがブーム!子供乗せや1か月のみレンタルまで最新レンタル電動自転車の紹介」でより詳しい解説を行っているのであわせて読んでみてください。
電動なしの子供乗せ付き自転車の選び方を詳しく解説 おしゃれな3人乗り自転車やチャイルドシート付格安自転車までのまとめ
電動機能がついていない自転車でチャイルドシート付自転車の選び方のポイントとしては、以下などです。
- インターネット通販で買うなら完全組み立て100%組み立て自転車を購入する
- チャイルドシートはOGK製がおすすめ
- 価格重視であればデザインにこだわりがある自転車は避ける
電動なしの子供乗せ付き自転車のメリットとしては、以下などです。
- メンテナンスが楽でバッテリー充電の必要もない
- 車体が軽くまたいで立つときなど安定している
- なにより自転車の価格が安い
一方デメリットとしては、以下などです。
- 電動自転車と比較するとこぎだしが特に重く、不安定
- 自転車本体の保証期間が短い場合が多い
相対的に価格重視であれば、電動なしの子供乗せ付き自転車もお買い得な買い物だと思うで検討してみてください!