ママチャリを乗っていてどうしてもお尻が痛くなってしまう方は多いですよね。
長時間乗っていたり、ママチャリを止めたり再度走り出したりする回数が多いとお尻が痛くなりがちです。
今回は自転車屋の観点からママチャリでお尻が痛くなりにくい方法をお伝えします。
なお、女性へのおすすめ自転車などは「女性向けおすすめ自転車を紹介。女性の自転車に乗る時のポイントや安すくてかわいいママチャリの紹介」にも記載しているのであわせて読んでみてください。
この記事を書いているのは・・・。
東京都内に本社がある自転車店に勤めている奉行です。
良くも悪くも本音・第三者視点で専門的な立場から書いています。
競合企業や取り扱い自転車についても専門性高く正直に記載しているため、
本名ではなく奉行という名前で記載していますがご理解ください。
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目次
自転車の中でもママチャリは人にあわせたチューニングをしないことが多い

ママチャリに乗っていてお尻が痛くなるのは、サドルがあっていないということも原因として考えられるのですが、そもそも乗っているママチャリをしっかりと自分にあっている状態にチューニングをしているか確認してみてください。
ママチャリのサドルはクロスバイクやロードバイクなどのスポーツ自転車と比較すると非常に厚さは厚く、ふかふかの状態です。
これはスピートを求める自転車ではなく、ママチャリが快適性を優先してつくられた自転車だからです。
ママチャリの正式名称は「軽快車」といい「軽快に乗ることができる自転車」のため、正しい自転車のチューニングをすると多くのお尻の痛さが取れることが多いです。
クロスバイクやロードバイクなどの自転車は乗る人に合わせて1台1台チューニングという作業を行います。
チューニングとは、同じ自転車でも乗る人の身長や体重、乗り方などのクセを考慮し自転車のカスタマイズを行う方法です。
スポーツ自転車専門線ではチューニング作業を有料で行い、その人にあった自転車を追求していきます。
例えばワイズロードというスポーツ自転車専門店では、バイオレーサーというチューニング専門サービスも行っています。
しかしながら、ママチャリはチューニング作業をする方はほとんどおらず、「何となく購入した時の状態」や「サドルだけつま先立ち程度の高さにあわせた状態」という場合が多いと思います。
ママチャリのチューニングを少し行うだけでもお尻とサドルが触れる位置などが変わり痛みが取れることが多いです。
詳しくは以下の方法を試してみてください。
お尻が痛くてママチャリのサドルを買い替える前にできること

ママチャリでお尻が痛くなる場合、真っ先に思いつくことはサドルを買い替えてしまうという方法です。
自転車屋さんはこの方法をおすすめされる方が多いかもしれませんが、まずは以下方法を試してみてください。
新しく購入したママチャリならしばらく我慢する

ママチャリを含めて自転車に乗っており急にお尻が痛くなるというのは自転車ではなく、自転車に乗られている方に何かしらの原因があると思われます。(病院で相談しましょう。)
ママチャリに乗っておりお尻が痛いと感じる方は慢性的に毎回痛くなるか新しくママチャリを購入したなど自転車に乗る環境が変わった方が多いと思います。
「前のママチャリの時にはお尻が痛くなかったのに買い替えたらお尻が痛くなった」という方であればしばらく慣れるまで乗り続けてみましょう。
サドルを買い替える前に以下の方法も試してみて、2週間くらい乗り続けてもお尻がまだ痛くなるようであればママチャリのサドルの買い替えを検討してみましょう。
ママチャリのサドルの高さを変えてみる

一番簡単で、最も改善しやすい方法がママチャリのサドルの高さを変えてみるという方法です。
サドルを高くするのがよいのか、低くしたほうがよいのかはママチャリと乗られている方の状況によるのでこの記事では回答ができないのですが、1~2cm程度サドルの高さを調整しただけでも利用する筋肉や位置が変わり改善されることがあります。
理想的なママチャリのサドルの高さはサドルに座ったときにつま先立ちになる程度という場合が多いです。
しかしながら、あまりスピードを出さず安定性を高めたい女性であれば1~2cm程度サドルをさげてみましょう。
かかとが地面につくかつかないかくらいのサドルの高さで乗ってみるとだいぶおしりが改善されるかもしれません。
一方男性の場合、はサドルを少しあげることでペダルをこぎやすくなりスピードが出やすくなります。
ママチャリでもスピードを求める場合、サドルを高くすることでこぎやすくなりお尻の痛さが改善されることがあります。
女性の場合、サドルとおしりが触れている座る位置を若干変えるだけでもあたる場所が変わり痛みから解放されるかもしれません。
なお、女性におすすめの自転車については「女性向け自転車の選び方を解説 乗りやすい車種や通勤通学向け自転車まで詳しく紹介」に紹介しているので参考にしてみてください。
ママチャリのハンドルの高さや角度を変えてみる

見落としがちなのですが、サドルと同じようにハンドルの位置を変更することで姿勢が変わりお尻の痛みから解放されることがあります。
ママチャリの場合、ハンドルを高くすると背中が起き安定性が増します。
一方、ハンドル位置を下げることにより前傾姿勢でよりペダルに力が伝わりやすくなります。
これらママチャリのハンドルを調整することで座る位置や上半身の体重がかかる場所などが変わりお尻の痛みが軽減する可能性があります。
またママチャリのハンドルの場合、ハンドルの高さだけではなく、角度も調整できます。
同じく調整することでお尻の痛みが改善されることがあるので試してみましょう。
ハンドルの高さや角度の調整は六角レンチが必要になります。
また、角度調節の場合、六角レンチでゆるめる場所も少しわかりにくくなっています。
具体的なハンドルの角度や高さの調整方法については「ママチャリなど自転車のハンドル角度高さ調整の方法」に詳しく解説しているので参考にしてみてください。
ママチャリのサドルに座る位置とペダルに足を乗せる位置を変えてみる

ママチャリのサドルに座る位置やペダルに足を乗せる位置を調整することで正しく乗れお尻が痛くなりにくくなるかもしれません。
ママチャリの正しい座る位置としては、両尻の坐骨と呼ばれる座るときにさわることができる部分の骨を中心に2点で座る方法です。
ペダルを踏みこむ位置としては、足の親指の付け根あたりになります。
これらが正しいので正しい位置になっていない場合、正しい位置で座りこいでみるとおしりの痛みから改善されるかもしれません。
お尻が痛くなりにくいママチャリのサドル
ママチャリに乗っていて上記方法でおしりの痛みが改善されない場合、サドルを交換をおすすめします。
自転車屋さんはサドル交換をすぐすすめてくるかもしれませんが、商売上致し方がないので上記の改善方法をためして改善がされなければサドル交換がおすすめです。
また、サドル交換以外にもクロスバイクやロードバイクなどのスポーツ自転車で取り入れられているお尻が痛くなりにくい方法やツールを紹介するのでママチャリの場合でも参考にしてみてください。
痛みが出にくいサドルについては「自転車のサドルでの痛みを解決。サドルについて詳しく解説」にも詳しく解説しているのであわせて探してみてください。
極厚ママチャリサドルでお尻が痛くなるのを防ぐ

ママチャリの最もわかりやすいお尻が痛くなるのを改善するサドルです。
サドルの高さを厚くすることで痛みを吸収する方法です。
「極厚」というインパクトがわかりやすくネット通販で人気のサドルです。
厚みがあるサドルだと女性も乗りやすく快適だと思います。
丸みがある穴あきママチャリサドルでお尻が痛くなるのを防ぐ

ママチャリではなく、クロスバイクやロードバイクなどの自転車でお尻が痛くなる場合、買い替えるパターンで多いのが穴あきサドルでかつふくらみのあるサドルです。
穴あきサドルは股間あたりが痛くなるかたにおすすめできるサドルで、ふくらみがあるサドルはお尻全体やお尻横や坐骨周辺に痛みがある場合改善されやすいサドルです。
その両方を兼ね備えたサドルで圧迫感を軽減できます。
また、お尻に蒸れを感じる方にもおすすめでサドルに穴が空いているので通気性が向上されます。
衝撃吸収ジェル入りママチャリサドルカバーでお尻が痛くなるのを防ぐ

衝撃吸収のジェル入りのママチャリ用サドルカバーです。
ジェル入りサドルもお尻が痛くなりやすいクロスバイクやロードバイクなどのスポーツ自転車でよく利用されるアイテムです。
何時間も自転車で走る場合、ジェル入りサドルはお尻が固定がされず向いていないとも言われますが、ママチャリであれば活きるサドルだと思います。
こちらはサドルカバーのため、既存のサドルにかぶせて利用ができます。
肉厚で大きめなので女性の方でも乗りやすいサドルカバーだといえます。
インナーパンツで自転車からお尻自体をカバーする

ママチャリのサドルを改善するのではなく、お尻を痛くしないためにインナーパンツを衝撃吸収用のパッドがついているものにするという方法があります。
ママチャリに乗られる方でサイクリング用のインナーパンツをはかれて乗る方は少ないかもしれませんが、シリコンパッドがインナーパンツに入っておりスポーツ自転車に乗る場合、お尻が痛くならないためによく利用される方法です。
ママチャリでお尻の痛くなる方への選択肢の一つとしていかがでしょうか。
ママチャリのサドルを通販で買い替えるときに注意すること
ママチャリのサドルを通販でお手軽に購入でき、自転車によるお尻の痛さを改善できるのですが、以下の点に注意して選ぶようにしましょう。
ママチャリのサドルはサドルだけ送られてくる

自転車のサドルを通販で購入する場合、多くの商品がサドルのみ送られてきます。
自転車のサドルはそのままでは自転車に取り付けることができないので注意が必要です。
自転車サドルはそのまま自転車本体についているわけではなく、間に「シートポスト」というパーツがあります。
シートポ―ストはサドルの下についている鉄の棒でこの鉄の棒と自転車本体が接続されます。
お尻の痛さを改善するためにサドルを購入したがシートポストがなかったため取り付けができなかったということにならないようにしましょう。
今お尻の痛くなるサドルにもシートポストはついているのでそのシートポストを取り外して新しいサドルに設置することもできます。
今乗っているママチャリのサドルとは違う形のサドルを選ぶ

ママチャリのサドルがお尻にあっていないお尻が痛くなる場合、通販では試すことができないので「買い替えてもまたお尻が痛くなった」ということにならないようにしましょう。
具体的には、今乗っているママチャリのサドルとは違う形状のサドルを選ぶことで防げる可能性が高まります。
具体的には、お尻の股間部分が痛い場合、穴あきや真ん中部分がへこんでいるサドルを選び、坐骨やお尻の横がわが痛い場合、ふくらみや厚みのあるサドルを選ぶとお尻の痛みを改善されやすいです。
痛くなる場所に応じたサドルを選ぶことでより改善される確率を高めることができます。
ママチャリでお尻が痛い場合の改善方法 自転車に乗る女性にもおすすめの方法のまとめ
ママチャリに乗るときにサドルがあわずおしりが痛くなってしまう方も多いと思います。
サドルを買い替える前にいくつか方法があり、クロスバイクやロードバイクなどの自転車ではチューニングといい一般的な方法です。
ママチャリで行える方法としては、サドルの高さを変えてみる、ハンドルの高さや角度を変えてみるといった点です。
またママチャリに乗られる方自体が正しい姿勢でママチャリに乗っているか確認してみましょう。
また、ママチャリを新しい車種に乗り換えた場合、慣れるまでおしりが痛くなることもあります。
その場合、慣れなので、2週間くらいは上記方法を試しながらチューニングして慣らしてみましょう。
サドルを買い替える場合、穴あきサドルや厚みのあるサドル、ジェル入りなどさまざまな種類があります。
厚みや幅があるサドルだと女性も乗りやすいです。
おしりの痛い場所に応じたサドルを選びましょう。
また、注意点としてはサドルに付けるシートポストは別売りのため、別途購入するか今利用しているシートポストを利用しましょう。
これら点に注意しながらママチャリによりお尻の痛さを改善してみてくださいね。
また、自転車自体を買い替える場合「自転車の買い替えについて 買い替えタイミングや目安、古い自転車の引き取りについて」により詳しい情報を掲載しているので合わせて読んでみてくださいね。