自転車を引っ越し先に運ぶときの注意点 自転車だけ配送や防犯登録などの手続きなども

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引っ越しの時に大きな荷物で忘れがちなのが自転車です。

自転車はものが大きく運びにくい特徴があり、防犯登録や自転車保険の手続きも必要になります。

今回は引っ越しの時の自転車について詳しく解説したいと思います。


この記事を書いているのは・・・。
東京都内に本社がある自転車店に勤めている奉行です。
良くも悪くも本音・第三者視点で専門的な立場から書いています。
競合企業や取り扱い自転車についても専門性高く正直に記載しているため、
本名ではなく奉行という名前で記載していますがご理解ください。
奉行について詳しくは→奉行のプロフィール


目次

単身パックの多くは自転車は別途費用注意

ファミリーでの引っ越しでは自転車は費用に含めやすいのですが、単身パックのような場合、自転車はオプションになっており費用に含まれないことが多いので注意が必要です。

日通の単身パック引っ越しの場合、自転車はオプション

日通の単身パックの場合、自転車とシングルベットはオプションとなっており別途費用が発生します。

東京都から東京都と都内での引っ越しでは自転車はオプション料金8,600円が発生します。

ヤマトホームコンビニエンスの場合自転車は別途見積もり

ヤマトホームコンビニエンスはヤマト運輸のグループです。

大型荷物を得意としており、自転車単体でも配送してくれます。

26インチのママチャリの場合、東京都から東京都と都内配送で16,555円が発生します。

西濃運輸のカンガルー単身MAX+1は自転車料金が込

西濃運輸のカンガルー単身MAX+1では自転車が1台まで料金に込で引っ越しが可能です。

ただし、基本はママチャリやミニベロのような自転車を想定しており、クロスバイクやロードバイクのようなスポーツ自転車や電動自転車は対象外になっています。

気軽に乗れる自転車を保有している方には西濃運輸のカンガルー単身MAX+1はおすすめです。

自転車だけ別で引っ越し先に移動させる場合

上記のように自転車は別途費用が発生する引っ越し業者も多く費用が高い傾向になります。

実際自転車など大型便の送料は年々高くなってきており、インターネット通販でも送料が1万円を超えるパターンも多いです。

少しでも安く自転車を移動させる方法としては以下などがあります。

自転車だけ引っ越しさせる方法は他にも「自転車配送料金について解説 ヤマトを利用せず送料価格を安くする方法」に掲載しているのでぜひ読んでみてください。

自転車を解体して配送する

クロスバイクやロードバイクなどで多いパターンですが、自転車を解体して小さくした状態で引っ越し荷物に加える方法です。

自転車は100%組み立て状態だと荷物として大きく引っ越し料金が上がってしまいますが、70%程度までに解体することで小さくでき引っ越しの費用を抑えることができます。

西濃運輸などでは引っ越しサービスとは別に「カンガルー自転車イベント便」というサービスを実施しています。

これは3辺が280cmまで小さくまとめ専用の箱に収納できれば安く配送でき、東京都から東京都の都内配送で5,960円で配送が可能になります。

70%まで解体するというのはハンドルを90度まげ、サドルを外し、前輪も外した状態を指します。

ハンドルの曲げ方や調整方法は「ママチャリなど自転車のハンドル角度高さ調整の方法」に詳しく解説をしています。

前輪に関しては、クイックリリースレバーがついているタイプであれば簡単に取り外しができますが、ついていない場合、少し手間がかかります。

ママチャリの前輪の取り外し方については、YouTubeなどを見ながら取り外し取り付けを行ってみましょう。

ピックゴー、ハコベルカーゴなど配送業者に自転車を委託する

引っ越し業者に委託すると自転車の配送料金が高くなってしまいますが、近場であれば軽車両に自転車は積み込むことができるため、ピックゴーや運べるカードなどのサービスを利用すると安く自転車の引っ越しができます。

ハコベルカーゴでは、軽バンをチャーターした場合、20kmまでなら4,800円でチャーターが可能です。

軽バンの場合、自転車をハンドルだけ折りたためば5台から6台は一度に積み込むことができます。

自転車だけ引っ越しさせたいということで近距離であればピックゴーや運べるカードのような業者に委託すると安くなると思います。

レンタカーを借りて自分で自転車だけ引っ越し

レンタカーを自分で借りて自転車だけ引っ越しさせるというのも方法です。

近年格安レンタカーのニコニコレンタカーなども普及してきており、安くレンタカーを借りることができます。

手間はかかりますが、費用を抑えたいということであれば自転車だけ別途レンタカーで運ぶというのも方法です。

自分で新しい引っ越し先まで自転車をこいで行く

自転車だけ自分自身でこいで新しい引っ越し先まで運ぶという方法もあります。

距離が近ければ全く問題ない方法で非常におすすめです。

距離があり、時間もある場合、例えば2回に分け中間地点の駐輪場まで自転車をこいでいき電車等で一度は新しい引っ越し先に戻り、後日再度自転車に乗って移動するという方法もあります。

なお、自転車は梱包さえされていれば電車に持ち込むことが可能です。

そのため、折りたたみ自転車を引っ越し先まで運ぶという場合、輸行バッグを別途購入し、電車などで引っ越し先に運ぶという方法もあります。

引っ越しの時に自転車を処分する方法

自転車が壊れていたり、古い自転車で引っ越しをきっかけに自転車を処分してしまいたいという方も多いと思います。

引っ越しにあたり自転車を処分する方法は以下などがあります。

粗大ごみとして市区町村に自転車を処分してもらう

粗大ごみとして市区町村に自転車を処分してもらう方法があります。

市区町村により粗大ごみとしての価格が異なっているので各引っ越し前の行政に確認が必要です。

例えば、東京都世田谷区の場合、収集してもらう場合は800円、自分で船橋粗大ごみ中継所まで持ち込む場合400円ですみます。

安く確実に回収してもらえ、引っ越し先で新しい自転車を購入するというのは方法の一つだと思います。

引っ越し業者や産廃業者に自転車を処分してもらう

引っ越し業者の中には引っ越しのタイミングで自転車など粗大ごみを処分してくれるサービスがあります。

価格は業者によりまちまちですが、1,500円~3,000円程度が相場です。

引っ越し業者に事前に相談すれば対応可否や料金の確認ができます。

価格はやや高いですが手間はかからず自転車の処分ができる点はうれしいポイントです。

サイクルベースあさひなど自転車店で自転車を処分してもらう

サイクルベースあさひなど自転車店で自転車の処分が可能です。

サイクルベースあさひでは1台あたり1,000円で自転車の処分をしてくれます。

そのほかの自転車店でもほとんどが自転車の処分サービスを実施しています。

中には新しい自転車を購入すれば、古い自転車を無料で処分してくれるサービスを実施している店舗もあります。

引っ越しのついでに新しい自転車に買い替えるというのも方法としてはおすすめです。

自転車の店舗ごとの処分費用については「自転車の引き取り破棄方法について各店舗無料有料など諸条件のまとめ」や買い替えについては「自転車の買い替えについて 買い替えタイミングや目安、古い自転車の引き取りについて」に詳しくまとめているので参考にしてみてください。

サイクルベースあさひなどで自転車を下取りしてもらう

自転車の種類によっては、処分ではなく、店舗が買取りを行ってくれる場合もあります。

サイクルベースあさひの場合、全体の3割から4割の店舗で自転車の買い取りサービスを行っています。

また、30,001円以上であれば送料無料で郵送での買い取り査定もしてくれます。

高額な自転車を引っ越しのタイミングで手放すということであれば下取りをしてもらうという方法もあります。

サイクルベースあさひの下取りなどの情報は、「サイクルベースあさひについて あさひオリジナル自転車や店舗や修理、各種サービスを解説」に詳しく記載しているので確認してみてください。

メルカリやラクマなどで自転車を売却する

メルカリやラクマなどのフリマアプリで自転車を売却するという方法もあります。

フリマアプリであれば自分の希望金額が提示でき売却が可能です。

自転車を配送すると引っ越し同様でコストが高くなるので、現地直接受け渡しというのが条件になると思います。

また、デメリットとしては、引っ越しの期日が決まっている場合、期日までに売却ができない可能性もありその場合は行政に処分依頼するなど手間がかかる可能性もあります。

しかしながら、通常自転車店などでは下取りをしてくれない自転車であっても売却ができる可能性があるのはメリットだと思います。

メルカリなどフリマアプリで自転車を取引する時のポイントは「メルカリで自転車を購入する時の注意点やポイント 送料、手渡し防犯登録など中古ならではの解決方法」にも記載しています。

引っ越しした時に自転車の手続き

引っ越しした時には行政に転入手続きが必要なのと同様に自転車に関しても手続きもいくつか必要になります。

いざというときに困らないように引っ越しのタイミングで手続きを行うようにしましょう。

引っ越しをしたら自転車の防犯登録の住所変更

自転車の防犯登録は盗難などにあったときに手続きを行うために必要な登録です。

防犯登録を行っていないと自転車と所有者の情報を紐づけることができず自転車が発見されても自分自身の所有物と証明することができません。

防犯登録は名前、住所、電話番号が登録されています。

引っ越しを行った場合は防犯登録の住所の変更を行いましょう。

防犯登録は都道府県により管理体制が異なっています。

東京都の場合、自転車が販売されている店舗であればほとんどが住所変更の手続きをしてくれます。

引っ越しをしたら自転車保険の住所変更

引っ越しを行った場合、自転車保険の住所変更も必要となります。

近年では、自転車保険はインターネットやコンビニなどで簡単に手続きができるようになりました。

引っ越しの時に忘れがちですが、損害保険で書類の郵送などで引っ越し前の住所に書類が送られる可能性もあるので、忘れずに自転車保険の住所変更の行うようにしましょう。

また、引っ越しなど生活環境が変わるタイミングで自転車保険だけではなく、保険全体の見直しを行うことをおすすめします。

おすすめは、何回相談しても無料!【保険見直しラボで保険相談】など何度でも無料で相談ができ、かつ面談後アンケートに答えることでプレゼントまでもらえるような代理店です。

住所変更を行うタイミングでぜひ保険の見直しを行ってみてください。

なお、自転車保険全体について学びたい場合「自転車保険に加入する時のポイント 自転車保険に入る前に読んでおくべき知識をまとめ」を読んでみてください。

引っ越し先で新しい自転車が必要な場合

引っ越し先で新しい自転車が必要な場合、最寄りの自転車店かインターネット通販などで購入すると思います。

おすすめなのが、インターネット通販です。

通販であれば自宅まで自転車を配送して、引っ越し前から購入の検討ができます。

また、配送日を引っ越し日にあわせれば自転車の乗り換えがスムーズに行え、ストレスなく引っ越し先で新しい自転車ライフをスタートできると思います。

引っ越し先で手間をかけないためにも組み立て済み自転車を購入する

自転車組み立て

引っ越しは非常にせわしなく、多忙です。

インターネット通販では、自転車を自宅まで配送してくれますが、中には組み立ては購入者自身で行わなければならない店舗もあります。

ただでさえ引っ越し先で新しい生活をするために作業が多い状態なのに、自転車の組み立てまで行うとなるとかなりの負担です。

新しい自転車を通販で購入する場合「完全組み立て」「100%組み立て」と表記がある店舗から自転車を購入するようにしましょう。

完全組み立てのメリットは他にも多数あるのでぜひ「絶対完全組立て!通販で自転車を購入するときは100%組み立て(完全組み立て・完組み)自転車を買おう」を読んでみてください。

3月4月の引っ越しシーズンは自転車販売も繁忙期

引っ越しは3月4月などが多いと思います。

自転車の販売も3月4月は卒業や入学シーズンで一年で最も自転車が売れる時期です。

そのため、通販で自転車を購入する場合、3月4月だと引っ越し先に予定日通りに配送が間に合わない可能性があります。

自転車は大型便のため、配送が通常の宅急便よりも時間がかかります。

そのため、3月4月に自転車を購入する場合、早めに購入を行い配送日に余裕をもってスケジュールを組みましょう。

新しい自転車を配送してもらうときに古い自転車を回収してもらう

引っ越し先に自転車を配送してもらう場合、引っ越し先で古い自転車を回収してもらえる場合があります。

引っ越し先まで自転車を移動させる手間と費用がかかりますが、手続きは簡単に進めることができ方法としては便利だと思います。

防犯登録は引っ越し先の住所で行う

インターネット通販で防犯登録を自分で行う店舗と購入時に防犯登録ができる店舗があります。

これは実店舗を保有しているか否かで自転車メーカー直販などの店舗は防犯登録を別途行う必要があります。

インターネット通販上で防犯登録ができる場合、引っ越し先の住所で自転車の防犯登録を行いましょう。

購入者住所が古い住所のまま、配送先住所だけ引っ越し先の新しい住所にすると古い住所っで防犯登録がされてしまう場合があります。

インターネット通販での防犯登録の注意点については「ネット通販で防犯登録どうする?通販で購入した自転車の防犯登録方法」により詳しい情報を掲載しています。

自転車を引っ越し先に運ぶときの注意点 自転車だけ配送や防犯登録などの手続きなどものまとめ

引っ越しの時に自転車を運ぶのが費用が高かったり、手間だったりしますよね。

単身パックでは自転車は別途オプションになっている引っ越し業者が多いです。

ただし西濃運輸であれば自転車1台まで費用の中に入っておりお買い得感があります。

自転車だけ別の方法で運ぶ場合、自転車を解体して運ぶ、ピックゴーなど別の配送業者に委託する、レンタカーを借りて自分で運ぶ、自転車をこいで引っ越し先に行くなどがあります。

また、壊れた自転車や古い自転車であれば引っ越し前に処分してしまうのも方法です。

行政に確認し、粗大ごみとして処分するか引っ越し業者や産廃業者に依頼するのも方法です。

また、サイクルベースあさひなどの自転車店であれば、処分または高級な自転車であれば買取りをしてくれます。

リサイクルショップのトレジャーファクトリーであれば高値で買い取りも行ってくれることもあります。

引っ越しした後には、防犯登録の住所変更と自転車保険の住所変更は必ず行うようにしましょう。

また、何回相談しても無料!【保険見直しラボで保険相談】などで保険全体の見直しも必要です。

引っ越し先に新しい自転車が必要な場合、インターネット通販が手軽ですが、購入時には完全組み立ての自転車を選び、3月4月の自転車が売れる時期の場合、早めに購入し日付指定をするようにしましょう。

ぜひこれらポイントをおさえて、引っ越しの時の自転車を取り扱ってみてくださいね。

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