小径車という自転車をご存じでしょうか。
タイヤが20インチなど小さく、一般的にはミニベロと呼ばれる車種や折りたたみ自転車が小径車です。
今回は小径車についてメリットデメリットやおすすめの小径車を紹介したいと思います。
小径車以外のおすすめの自転車については「おすすめの自転車を車種や目的シーン別で紹介 自転車の選び方も詳しく解説」に詳しい情報を掲載しています。
この記事を書いているのは・・・。
東京都内に本社がある自転車店に勤めている奉行です。
良くも悪くも本音・第三者視点で専門的な立場から書いています。
競合企業や取り扱い自転車についても専門性高く正直に記載しているため、
本名ではなく奉行という名前で記載していますがご理解ください。
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目次
小径車とは

小径車はミニベロや折りたたみ自転車などタイヤサイズが小さい自転車をさします。
小径車のタイヤインチサイズは一般的には20インチ以下の小さいタイヤの自転車になります。
ただし、20インチの自転車でも電動自転車の子供乗せ付き自転車などは20インチでも小径車とよぶことは少なく、ミニベロ、折りたたみ自転車を小径車と呼ぶのがほとんどです。
小径車にはどのような種類があるか
小径車には大きくわけると折りたたみ自転車とミニベロがあります。
この両者車種も細かく細分化でき車種ごとに様々な特性があります。
折りたたみ自転車

小径車で最も種類が多く人気なのが折りたたみ自転車です。
折りたたみ自転車はフレームなどを折りたたむことで小さくまとめることができます。
最近ではタイヤが小さな小径車ではない折りたたみ自転車も登場しており、26インチのママチャリ型の折りたたみ自転車もインターネット通販で販売されています。
しかし、タイヤは大きいため小径車とはよばず、新しい折りたたみママチャリという分類になると思います。
小径車の中でも折りたたみ自転車は最もコンパクトになり、14インチや16インチなど20インチを大きく下回り車や電車に乗せ移動させるための自転車としても人気があります。
また、折りたたみ自転車専門メーカーも多く、小径車の中でもしっかりとしたカテゴリとして認識されています。
折りたたみ自転車については「おすすめの折りたたみ自転車 通販で人気の軽量で安い折りたたみ自転車を紹介」により詳しい解説をしています。
ミニベロ

ミニベロは小径車ですが折りたたみ自転車のように折りたたむことはできない自転車です。
タイヤインチサイズは20インチ程度が一般的です。
全体的に小さいですが、デザイン性が高い車種が多く、おしゃれに街乗りをするのにも向いている自転車です。
また、小回りがきき、車体自体もママチャリと比較すると軽い車種が多いので女性やシニアの方にも人気があります。
ミニベロについては「ミニベロの選び方 おすすめのミニベロ電動自転車やミニベロロードも 軽量化やカゴなどパーツも解説」により詳しい解説をしています。
ミニベロロード

ミニベロロードは小径車の中のミニベロの一種ですが、ロードバイク型の自転車です。
小径車は軽いというメリットがあり、ミニベロロードはロードバイクの各種パーツを組み合わせた自転車です。
ミニベロロードの特徴は、見た目は小径車ならではの小さい自転車ですが、ハンドルはドロップハンドルの他、ディレイラーなど各種パーツがロードバイクと同じものを利用しています。
また、フレームもクロモリなどロードバイクと同じようなフレーム素材を採用している自転車も多く、軽量化されています。
ミニベロロードの魅力はカスタマイズの楽しさという点もあります。
ホイールもミニベロロード特有の小さなホイールも発売されており走りの好みに応じてカスタムするのが楽しい自転車です。
電動折りたたみ自転車

小径車の中でも近年人気が出てきているのが電動折りたたみ自転車です。
電動折りたたみ自転車や電動ミニベロなどの小径車の電動自転車とロードバイクなどのスポーツ自転車の電動自転車をまとめてebikeともよびます。
ebikeのなかでも電動ミニベロは近年ベンチャー系の自転車メーカーが多数開発しており、新しくおしゃれなデザインの電動折りたたみ自転車が多いです。
14インチ、16インチなど小径車の中でも小さな電動折りたたみ自転車も発売されており、バッテリーも一般的な大きなバッテリーだけではなく、フレームに内蔵している車種やスマホのバッテリー程度の大きさの車種だったりと各社工夫がされています。
大手電動自転車メーカーの中ではパナソニックが唯一オフタイムという折りたたみ電動自転車を発売しています。
折りたたみ電動自転車については「折りたたみ電動自転車が大人気。通販で購入するとき失敗しない2つのポイント」に詳しい情報を掲載しています。
電動ミニベロ

電動ミニベロは小径車の中でも大手電動自転車メーカーが各社複数車種発売している人気小径車です。
ヤマハ、パナソニック、ブリヂストンがすべて電動ミニベロを発売しており、ヤマハ、ブリヂストンの場合、電動小径車は電動ミニベロのみになります。
ママチャリタイプの電動自転車の場合、重量が30kg程度になる車種が多いなか、電動ミニベロの場合、車体が軽くなる分、20kg台の重さで乗ることができます。
そのため、使い勝手がよく、毎日の買い物など普段使いに利用できるほか、見た目がかわいくおしゃれな車種が多いので街乗りなどにも最適です。
電動ミニベロについては「電動ミニベロの選び方 メーカーごと車種の紹介やおしゃれで安いebikeも紹介」に詳しい情報を掲載しています。
小径車のメリット
小径車には小径車ならではのメリットデメリットが多数あります。
タイヤサイズがほかの自転車と比較すると小径車は小さいため、メリットデメリットを把握することでよりよい小径車に出会えると思います。
小径車は車に乗せやすい

小径車の特徴はなんといっても小ささです。
その小ささを活かし車に積みやすく、旅行先でサイクリングなどにも向いています。
また、小径車の中でも折りたたみ自転車は袋に入れ輪行ができ電車に持ち込んでの移動も可能です。
小径車はおしゃれでライフスタイルを充実させる

小径車はおしゃれでデザイン性が高い車種が多い印象です。
これはフレーム形状がママチャリやロードバイクなどのスポーツ自転車と比較しさまざまな形状があるためデザイン性にこだわって自転車を開発しているためだと考えられます。
おしゃれな小径車がおおいため、デザインがかわいくて購入する方も多いです。
ちょっと街乗りに利用したいということであれば小径車は小回りがきき短距離であれば乗りやすい自転車なのでライフスタイルをおしゃれにしたいという方にはおすすめです。
小径車は相対的に価格が安い

小径車はタイヤが小さく、フレーム自体もほかの自転車と比較すると小さいのが特徴です。
そのため、素材の原価は他の自転車よりかからないため価格が安くなります。
例えば楽天市場の場合、最も安い小径車は1万円を切る価格で販売されています。
一方ママチャリの場合一番安くても楽天市場では18,300円が最安値です。
これは素材の量の差のほか、ミニベロや折りたたみ自転車はママチャリと比較すると小さいため、配送コストも安く抑えられ価格が安くなっています。
同じ自転車1台購入するのであれば小径車が一番安いことになります。
なお、小径車に限らず安い自転車を探すのであれば「安い自転車を探す方法 いつどこで何の車種を買うのがコスパが高いか、おすすめの自転車を含めて解説」により詳しい情報を掲載しているのであわせて読んでみてください。
小径車のデメリット

小径車にはさまざまなメリットがありますが、一方でデメリットもあります。
小径車は振動がダイレクト伝わりやすい
小径車はタイヤが小さい分、全体の重心が探し、衝撃を吸収する部分はママチャリなどと比較すると少ない自転車です。
衝撃はスポークと呼ばれるホイールの鉄の棒状部分やフォークと呼ばれる前輪タイヤとフレーム本体をつなぐ部分などで吸収をしています。
しかしながらスポークやフォークが小径車の場合、タイヤが小さいので短く吸収できる範囲が小さくなります。
そのため振動がママチャリなどと比較すると小径車はダイレクトにお尻やハンドルに伝わってきます。
そのため、長時間の走行には小径車はあまり向いておらず、ちょっとした買い物や街乗りなどに優れた自転車だといえます。
買い物に向いている自転車については「買い物におすすめの自転車 おしゃれなかごやリュックで大容量荷物でも大丈夫」に詳しい解説をしています。
子供乗せがつけられる車種が少ない

小径車はタイヤが小さく重心が低いため、安定性が高く子供の乗り降りしやすいです。
そのため、チャイルドシート付の自転車はタイヤが20インチの自転車も多いです。
チャイルドシート付自転車は小径車とあまりよばれませんが、人気です。
しかしながら、一般的に小径車と呼ばれるミニベロや折りたたみ自転車の場合、子供乗せ自転車はほとんど対応していません。
これはフレーム全長が長くなく、そもそもチャイルドシートを設置するように設計がされていないためです。
小径車はどこで購入するのがよいか
小径車を購入できる場所はさまざまあります。
購入する場所によってもメリットが異なってくるので自分にあった購入方法で購入しましょう。
楽天市場やサイマなどのインターネット通販で小径車を購入する


小径車の購入で一番手軽で幅広い車種から選べるのはインターネット通販です。
インターネット通販は大きくわかると楽天市場やamazonなどのモール型通販とサイマなどの独自サイトです。
モール型通販の場合、小径車は非常に安く、折りたたみ自転車で最も安い自転車は1万円を切る価格で販売されています。
サイマの場合、やや価格は高い設定ですが2万円台から小径車は購入可能です。
サイマについては「自転車通販のサイマがおすすめ!急げ!手厚いサービスはいつまで続くかわからない!?」に詳しい情報を掲載しています。
とにかく安い小径車がほしいということであれば楽天市場などのモール型通販で購入するのがおすすめです。
通販で小径車に限らず、自転車を購入する時のポイントは完全組み立てである自転車を購入することです。
店舗によってはミニベロでは車種によっては最終組み立てを購入者が行わなければならない場合があります。
正しい組み立てやチューニングを行わないと自転車は事故の原因にもなりかねないので100%組み立ての自転車を選ぶようにしましょう。
「絶対完全組立て!通販で自転車を購入するときは100%組み立て(完全組み立て・完組み)自転車を買おう」にも詳しい情報を掲載しているのであわせて読んでみてください。
小径車専門店で小径車を購入する

小径車は小径車専門店で購入するのもおすすめです。
小径車は実際にまたがって乗ってみることで今まで乗っていた自転車との違いや感覚がわかるものです。
また、ある程度金額が高い小径車の場合、小径車の専門スタッフなど豊富な知識がある方のアドバイスがあると購入しやすいと思います。
例えばジック株式会社では東京の自由が丘にLIGHT SERIES(ライトシリーズ)自由が丘という小径車専門店をオープンしています。
小径車ならではの専門パーツや修理スタッフもいるため、パーツも多く即日修理なども可能です。
ジックのライトシリーズ自由が丘店で取り扱っている自転車はこちらから検索できます。
サイクルベースあさひなどの自転車専門店で小径車を購入する

サイクルベースあさひなど自転車専門店で小径車を購入するのもメリットが多数あります。
具体的には、店舗独自の加入サービスや店舗独自の小径車を購入することが可能です。
例えばサイクルベースあさひの場合、サイクルメイトというサイクルベースあさひのオリジナル自転車総合保証サービスがあります。
また、あさひ独自の小径車の販売もありクリームミニベロなどは非常に人気です。 細工ベースあさひのクリームミニベロは価格も安くシンプルで乗りやすい小径車です。
小径車を購入する時のポイント
小径車を実際に購入する時のどの車種を購入すればよいのか迷いますよね。
実際に選ぶ際のポイントをまとめています。
折りたたみ自転車とミニベロどちらを購入すればいい

小径車は大きく分けると折りたたみ自転車とミニベロに分けられます。
ミニベロと折りたたみ自転車の大きな違いは折りたためるか否かです。
それにより耐久度は若干ことなりますが、ちょっとした街乗りであればあまり耐久面は気にしなくても大丈夫です。
自宅の収納スペースが少ないということであれば折りたたみ自転車、都度折りたたむのがめんどくさいということであればミニベロといった感覚で選んでも問題ないです。
自転車のライフスタイルを向上させるという意味合いでは基本的な機能性がマッチしてれば次にデザインが気に入った小径車という選び方も方法です。
各自転車パーツはついているか

小径車を選ぶときに機能性は気にしたほうが良い面です。
特に小径車の場合、各自転車パーツの有無が車種により異なっており、購入後重要な自転車パーツが別売りだったということもよくあります。
別売りは別売りで自分で好きな自転車パーツが選べカスタムできるという良さがありますが、自転車パーツの有無としては、次のものがついているか確認しましょう。
- かご
- 泥除け
- 鍵
- ライト
- ベル
- キャリア(前後とも)
- 変速ギア
前かごはデザイン性や折りたたみ自転車の場合、折りたたんだ時の大きさなどを気にして設置していない小径車も多いです。
泥除けも同じくで折りたたみのコンパクトさや軽さを考慮し後付けの車種があります。
鍵、ライト、ベルも軽さや価格の問題面からカスタム仕様となり別売りの場合があります。
キャリアは荷台のことで前キャリアはカゴを設置するために必要です。
前かごを後付けしたいということであれば前キャリアがある小径車を選びましょう。
後ろキャリアに関しても同じくです。
変速ギアは安い車種はシマノ製の外装6段変速ギアが多いです。
外装内装と様々あるので予算にあわせて選ぶようにしてください。
内装ギアのほうが価格は高い分、メンテナンスが必要がほとんどなく長く利用できる変速ギアです。
折りたためる場合の小ささや折りたたみ方

小径車のうち折りたたみ自転車は折りたたみ方法や折りたたんだ時の大きさを気にする必要があります。
折りたたみ方法はさまざまありますが、折りたたみや組み立てに時間がかかる車種は地味にストレスになります。
また、折りたたんだ時に自立しない折りたたみ自転車もありどこかに立てかけなければならないということもあります。
電動小径車はバッテリー容量を確認する

電動アシスト付きの小径車の場合、バッテリー容量をしっかりとチェックしましょう。
バッテリー容量が小さいと一度の充電で走行できる距離目安が短く長距離の走行に向いていません。
バッテリーが小さい電動小径車の場合、別売りでバッテリーが販売されているので予備バッテリーを持ち歩くなども必要かもしれません。
おすすめの小径車
おすすめの小径車を紹介します。
インターネット通販を中心に人気の車種をピックアップしています。
小径車は種類がおおいため、おすすめのミニベロと折りたたみ自転車を2種類ずつ詳しく解説しています。
サイクルベースあさひのオリジナル小径車 クリームミニ(ミニベロ)

サイクルベースあさひオリジナルのクリームシリーズの小径車です。
クリームミニはミニベロタイプの小径車でタイヤインチサイズは20インチです。
デザインが非常にシンプルで小径車のなかでも信頼性高い自転車だといえます。
クリームは小径車以外にもママチャリやクロスバイク、子供用自転車などもあります。
クリームリシーズの自転車については「サイクルベースあさひの「Cream(クリーム)」という自転車シリーズがすごくいい!通販限定でおすすめの理由とその評価」により詳しい情報を掲載しているので参考にしてみてください。
1万円以下で購入できる安い小径車 CHARIO(折りたたみ自転車)

小径車の中でインターネット通販で購入できる最も安い小径車です。
16インチの折りたたみ自転車で、一般的な小径車のサイズである20インチよりも小さいです。
1万円以下で購入ができる自転車は小径車に限らず非常に限られており、大人が乗れる自転車ではこのCHARIOのみです。
シンプルなデザインでシルバー、ブラック、ピンク、ミントのカラーから選ぶことができます。
メーカー保証も1年間ついており、とにかく安い小径車を探している方におすすめです。
カラータイヤがおしゃれな小径車 グラフィス(折りたたみ自転車)

グラフィスはスマートファクトリーの発売している自転車のブランドです。
グラフィスの小径車は折りたたみ自転車タイプで20インチ6段変速ギア、カゴ、泥除け、鍵付きです。
リアサスペンションがついており小径車特有の路面凹凸の吸収性の悪いさフォローしています。
特徴としては、カラータイヤがおしゃれで15カラーから選ぶことができます。
グラフィスについては「グラフィスの自転車はおすすめ 通販で購入できる各種自転車を紹介」により詳しい情報を掲載しているので参考にしてみてください。
電動アシスト付き小径車 ルイガノ イーゼル(ミニベロ)

世界的な自転車メーカーであるルイガノの電動アシスト機能付き小径車です。
電動アシスト機能が付いている小径車などのことをebikeともよびます。
機能面が優れており、一度の充電で走行できる距離が100kmと非常に長く、アルミフレーム、内装5段変速ギア、ディスクブレーキとスペックが高いです。
ebikeについては「ebikeが話題!電動自転車のマウンテンバイクやクロスバイク、ミニベロ」でより詳しい情報を掲載しています。
小径車の選び方 メリットデメリットや購入時の気を付けるポイントなどを紹介のまとめ
小径車と呼ばれる自転車は大きくタイヤ小さく20インチ以下の自転車をさします。
折りたたみ自転車とミニベロが代表的な小径車です。
そのほか、ロードバイク仕様のミニベロロードや電動アシスト機能付きの小径車など車種の幅は増えています。
小径車のメリットはタイヤが小さいため、車や電車へ積み込み移動先でサイクリングができるなどの手軽さがある他、デザインがおしゃれな小径車が多いのでライフスタイルの充実になることが多いです。
また価格も1万円を切る価格で販売がされておりほかの自転車よりもお手軽に乗ることができます。
デメリットはデコボコなど振動がハンドルサドルに伝わりやすく長距離の運転にはあまりむいていない他、子供乗せが設置できないなどデメリットがあります。
購入する場合、楽天市場やサイマのようなサイトのほか小径車専門店、サイクルベースあさひのような自転車専門店でも購入が可能でおすすめです。
小径車の選び方はカゴや泥除けなどの自転車パーツの有無を確認するほか、折りたたみ自転車を購入する場合、折りたたみ方や折りたたみ時の大きさ、電動小径車の場合、バッテリー容量などを気を付けましょう。
ミニベロか折りたたみ自転車のどちらがよいかはライフスタイルにあわせた車種でよいと思います。
これらポイントを抑えてぜひよりよいタイヤの小さい小径車をみつけてみてくださいね!