パナソニックのビビの購入を検討する場合、どの車種を購入したらよいのか、ヤマハやブリヂストンの電動自転車とどのように異なるのかなどが気になるところです。
今回はパナソニックビビシリーズについて多角的に詳しく解説していきます。
この記事を書いているのは・・・。
東京都内に本社がある自転車店に勤めている奉行です。
良くも悪くも本音・第三者視点で専門的な立場から書いています。
競合企業や取り扱い自転車についても専門性高く正直に記載しているため、
本名ではなく奉行という名前で記載していますがご理解ください。
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目次
パナソニック ビビはママチャリタイプの電動自転車

パナソニックのビビはママチャリタイプの電動自転車です。
ビビと名前が付く電動自転車はパナソニックのホームページ上やパンフレット上には6車種あり、それ以外にホームページ上には掲載されていないものの限定的な店舗で購入できる車種が2車種あります。
ビビは車種ごと特徴があるのと機能性の違いがあります。
また、比較対象とされるのはビビに対し、ヤマハやブリヂストンの電動自転車などともよく比較されます。
以下で車種別でビビの特徴や他の車種との比較状況を詳しく解説しています。
パナソニックの電動自転車の特徴
パナソニックの電動自転車の特徴は第一がバッテリーです。
電動自転車のほとんどはリチウムイオンバッテリーであり、パナソニックはバッテリーの製造も行っているメーカーでもあるため、バッテリーに強みを持っています。
特に大容量バッテリーはパナソニックならではで、大容量バッテリーが必要な方に指示されています。
また、スタピタやラクイックなどパナソニックならではの、自転車の機能もあり細かい機能でもパナソニックの電動自転車は人気のポイントになっています。
なお、パナソニックの電動自転車全体の特徴に関しては「パナソニックの電動自転車の魅力は電子キーやバッテリー!通販で購入するときのポイントを解説」にも詳しい情報を掲載しています。
パナソニックの大容量バッテリー

パナソニックの電動自転車はビビに限らず、大容量バッテリーが特徴となっています。
ビビの場合、最も小さいバッテリーはビビの最も安いモデルのビビSXで8.0Ahですが、その他の車種はすべて12.0Ahや16.0Ahと大容量です。
ヤマハもブリヂストンも大容量バッテリーとして売り出している車種でも15.4Ahなので一回り大きいことがわかると思います。
パナソニックのスタピタ

スタピタはパナソニック独自の機能で、電動自転車スタンドを立てると同時にハンドル部分が固定される機能です。
ビビは毎日の買い物などで前かごに重い荷物も入れると思います。
前方が重いと駐輪時にハンドルが勝手に曲がり不安定になることがあると思います。
スタピタがついているとスタンドを立てて駐輪をすると同時にハンドルロックがかかりハンドルがほぼ動かなくなります。
そのため、重い荷物をビビに乗せていてもハンドルが左右に曲がる可能性がなく、安定して駐輪できる機能です。
ビビは毎日の買い物用電動自転車ですが、そのほかスタピタの利用機会としては、前方にチャイルドシートが設置されている場合にも大きな効果を発揮します。
なお、ビビシリーズでスタピタがついている車種は、ビビEXとビビDXです。
パナソニックのくるピタ
くるピタは手動でハンドルロックをかけてハンドルを安定させる技術です。
スタピタはスタンドを立てると自動でハンドルロックがかかりますが、くるピタは手動でハンドルロックをかけるイメージです。
手動で自分の好きなタイミングでビビにハンドルロックをかけられるメリットもあり、スタピタの場合、ビビから降りてスタンドを立てると初めてハンドルロックがかかる一方、くるピタの場合、ビビから降りることなくハンドルロックをかけることができます。
その分、速い段階からハンドルを安定させることができるので慣れてしまえばくるピタのほうが便利に感じるかもしれません。
なお、ビビシリーズでくるピタがついている車種は、ビビL、ビビL20、ビビSXです。
パナソニックビビの電動自転車を紹介
パナソニックビビは公式ホームページ上には6車種現在発売されています。
各ビビシリーズについての詳細と対象のビビと比較しやすいように、ヤマハ、ブリヂストンの同コンセプトの電動自転車も紹介しています。
なお、電動自転車の比較については「パナソニック、ヤマハ、ブリヂストンの電動自転車の一覧検索」でもできるのでぜひ比較してみてください。
ビビDX ビビの中心的な電動自転車 バッテリーが大きいのが魅力のパナソニックの電動自転車

ビビDXはパナソニックのビビシリーズで中心的な電動自転車です。
特徴としてはパナソニックの電動自転車の魅力でもある大容量のバッテリーです。
バッテリー容量は16.0Ahあり、一度の充電で走行できる距離が100kmと非常に長いのが魅力です。
バッテリーは1kg~3kg程度あり、持ち運んで充電する作業が女性やシニアの方には少し手間になり重労働です。
その回数が減らせることや充電回数が少なく済むことでバッテリーの劣化スピードが遅くなるため、長く同じバッテリーを利用することができます。
バッテリーは400~500回程度で劣化し、買い替えも必要になります。
余計なランニング費用を抑えることができるのが大容量バッテリーなのです。
また、ビビならではの、スタンドを立てることでハンドル部分が固定されるスタピタ2や明るい足も灯4-LEDビームランプ2も搭載されています。
パナソニックのビビシリーズで車種を選び絞り込みをする場合、ビビDXを基準にグレードや機能性を上げる、下げるなどの判断を行うと判断しやすいです。
自転車の買い替えについては「自転車の買い替えについて 買い替えタイミングや目安、古い自転車の引き取りについて」も参考になるので読んでみてください。
ビビDXとヤマハ、ブリヂストンの電動自転車と比較車種
ヤマハの場合、PASwith、PASwithDXが比較対象車種になります。
ブリヂストンの場合、アシスタU DXやフロンティアDXが比較対象車種になります。
ヤマハのPAS Withシリーズについては「ヤマハPAS Withシリーズを全車種解説 SP、DXの他社電動自転車との違いも解説」に詳しい解説をしています。
ビビEX ビビの中で最も高い機能が充実したモデル、ビビDXにラクイックが付いたパナソニックの電動自転車

パナソニックのビビEXはビビシリーズの中で最もグレードの高い電動自転車です。
基本的な機能はほとんどビビDXと同じです。
ビビDXとの大きな違いとしては、ラクイックという機能がビビEXにはついている点です。
ラクイックは自動車などにも多い、電子キーです。
鍵が電子キーとなっているためビビEXの電源ボタンを入れると同時に後輪についてる鍵が解錠され運転ができるという機能です。
鍵穴に鍵を指して開ける手間がないため、「カバンの中で鍵がどこにいったのかわからなくなった」「どのポケットに鍵をしまったか探さなければならない」などの手間を防ぐことができ非常に便利です。
定価では税込みビビEXが151,580円でビビDXが121,880円です。
この差の29,700円がラクイックの費用と考え必要がどうか考えるのがおすすめです。
また、カゴも形やデザインがビビEXとビビDXは異なりますが、容量などはほぼ同じなため、デザインから選ぶのがおすすめです。
ビビEXとヤマハ、ブリヂストンの電動自転車と比較車種
ヤマハの場合、PAS With SPが比較対象車種になります。
ブリヂストンの場合、フロンティアDXやラクットが比較対象車種になります。
ビビL アルミフレームとバッテリー小さく軽量化が魅力のパナソニックの電動自転車

パナソニックのビビLは24インチや26インチのビビの中では最も軽い電動自転車です。
ビビシリーズで最も軽いのはビビL20という20インチの車種ですが、一般的なママチャリタイプの24インチや26インチのビビの中ではビビLが最も軽いです。
軽さの理由としては、ビビDXよりもバッテリーサイズを一回り小さい12.0Ahを採用したことと自転車のフレームをアルミフレームで製造している点などです。
バッテリーサイズは12.0Ahのため、一度の充電で走行できる距離が78kmとなっています。
78kmは大手電動自転車メーカーの全体としては標準的で決して悪くないです。
また、電動自転車やママチャリのフレームの多くはハイテンスチールなどの鉄の合金で造られることが多いですが、ビビLはアルミで造られています。
重量は24インチで22.5kg、26インチで22.8kgと非常に軽いです。
ビビDXが24インチで28.3kg、26インチで29.2kgなのでビビDXと比較し5.8kg~6.4kgも軽いことになります。
また、一般的な電動がついていない26インチ程度のママチャリの場合平均重量が18.5kgのため、違いが4.3kgしかありません。
少し重いママチャリで電動アシスト機能が付いていると考えると非常に軽い車種だといえます。
デメリットとしては軽量化の影響か、キャリア(後ろの荷台)クラス18(最大積載重量が18kg)です。
ビビDXはクラス27kgです。
キャリアクラスが25kg以下の場合チャイルドシートが設置できないため、チャイルドシートの設置を考える場合は避けるべき車種だといえます。
26インチの電動自転車については「26インチの電動自転車を紹介 子供乗せ付きや安い電動自転車、他のインチサイズとの違いなどを解説」に詳しい解説があります。
ビビLとヤマハ、ブリヂストンの電動自転車と比較車種
ヤマハの場合、PAS SION-Uが比較対象車種になります。
ブリヂストンの場合、アシスタU LTが比較対象車種になります。
ビビL20 20インチでより軽く小さいパナソニックの電動自転車

パナソニックのビビL20はビビシリーズで最も軽く小回りがきく電動自転車です。
ビビLの20インチ版と考えるのがわかりやすく、タイヤインチサイズが小さくなり軽くなることで背の低い女性やシニアの方でも乗りやすい電動自転車に仕上がっています。
具体的には、ビビL20の適応身長は136cm以上です。
ビビDXの場合、適応身長が24インチで138cm以上、26インチで141cm以上となっています。
重量も21.7kgと非常に軽く、ビビDXの26インチが29.2kgのため、ビビDXと比較し7.5kgも軽くなっています。
軽さの要因はバッテリー容量がビビLと同じく12.0Ah、フレーム素材がアルミフレームになっていることなどがあげられます。
また、タイヤインチサイズが小さくなると小回りがききやすくなるため、狭い駐輪場での移動などが行いやすくなります。
シニアの方でコンパクトな電動自転車を探している方におすすめの車種だといえます。
ビビL20とヤマハ、ブリヂストンの電動自転車と比較車種
ヤマハの場合、PAS CITY-CやPAS SION-Uが比較対象車種になります。
ブリヂストンの場合、アシスタファインミニやアシスタユニプレミアが比較対象車種になります。
ビビSX 機能を抑えて価格を安くしたパナソニックの電動自転車

パナソニックのビビSXはビビシリーズの中で最も安い電動自転車です。
定価で税込み94,380円で10万円を切るビビシリーズはビビSXのみです。
価格の安さは機能を抑えることで価格の安さを実現しています。
具体的にはバッテリー容量が8.0Ahと基準となるビビDXの16.0Ahの半分です。
そのため、一度の充電で走行できる距離が50kmと半分となっています。
また、各パーツのグレードを下げることでビビSXはより価格を抑えています。
例えば、スイッチ部分がビビDXなどは液晶スイッチですが、ビビSXは液晶ではないスイッチになっています。
ただし、変速ギアは内装3段変速ギアとビビDXと同じ変速ギアを利用しており、自転車のコア部分は同じ品質を保っています。
パナソニックブランドやビビブランドの電動自転車を探しており価格をできるだけ抑えたいという方におすすめです。
ビビSXとヤマハ、ブリヂストンの電動自転車と比較車種
ヤマハの場合、PASチアが比較対象車種になります。
ブリヂストンの場合、アシスタプリマが比較対象車種になります。
ビビライフ パナソニックの三輪電動自転車

パナソニックのビビライフは電動三輪車という特殊な自転車です。
電動三輪車という呼び方の他、三輪電動自転車などとも呼ばれておりシニア向けの電動自転車です。
タイヤが3本あるため、転倒の可能性が極めて低く、自転車に乗ることに危険性を感じるシニアの方などが購入されます。
ハンドルが固定式とスイング式の両方を選ぶことができるので、乗られる方の状況にあわせて選ぶことができます。
バッテリー容量も16.0Ahと大きいです。
三輪自転車については「電動三輪車のメーカー別機能の紹介 シニアも安心な電動三輪自転車とは」に車種の選び方などを解説しているのであわせて読んでみてください。
ビビライフとヤマハ、ブリヂストンの電動自転車と比較車種
ヤマハの場合、PASワゴンが比較対象車種になります。
ブリヂストンの場合、アシスタワゴンが比較対象車種になります。
自転車店や量販店しか買えないパナソニックビビもある
パナソニックのビビの購入を検討する場合、パナソニックの電動自転車公式ホームページやパンフレットを見ることが多いと思います。
しかしながら、パナソニックのビビはホームページやパンフレットに掲載していない車種もあるのです。
それはビビPXとビビYXです。
この2車種は販売できる店舗が限られており限定的な電動自転車です。
ビビPX 自転車専門店向けパナソニック電動自転車
自転車専門店でしか購入ができないパナソニックのビビPXです。
標準となるビビDXのドライブユニットがパワーアップした車種です。
機能面としては、16Ahで一度の充電で走行できる走行距離目安は88kmとなっています。
最大の特徴としてはラクラクドライブユニットという強めのアシスト機能が特徴的です。
ビビシリーズでも十分なアシスト機能ですが、さらに強いアシスト機能を搭載しているのが特徴です。
また、そのほか特徴としてはタイヤがパンクガードマンタイヤというパンクしにくいタイヤを利用している点です。
ビビDXの定価が121,880円に対し、価格は税込み価格税込み 127,380円です。
強いアシスト機能が必要な方はビビPCはおすすめです。
ビビYX 量販店向けパナソニック電動自転車

家電量販店などでしか購入できないパナソニックのビビYXです。
ビビシリーズで最も安いビビSXも家電量販店版の車種です。
機能面としては、バッテリー容量8Ahで一度の充電で走行できる走行距離目安は50kmとビビSXと同じです。

そのほか細かい機能に若干の違いはありますが、基本的にはビビSXの量販店向け限定の車種だと考えて頂いて問題ないです。
ビビSXとの違いはほとんどないため、ビビSXのカラーバリエーションで気に入ったものがない場合、ビビYXを検討してみるものよいと思います。
パナソニックビビを全車種紹介 他メーカーの電動自転車との比較や違い、専門店でしか買えないビビも解説のまとめ
パナソニックのビビは毎日の買い物に最適な電動自転車のシリーズです。
ママチャリタイプの電動自転車でホームページ上では6車種、ホームページに掲載されていない車種は2車種あります。
パナソニックの電動自転車の特徴としては、大きなバッテリーです。
16.0Ahの大きなバッテリーはヤマハやブリヂストンにはなく魅力的です。
そのほか、スタピタやくるピタなどの特徴もあります。
ビビは大きなバッテリーが特徴で基準となるビビDX、グレードの高いラクイック搭載のビビEX、アルミフレームで軽いビビL、ビビで最も軽い20インチのビビL20、電動三輪車のビビライフ、価格の安いビビSXがあります。
また、ホームページに掲載されていない電動自転車としては、自転車専門店専用のアシスト能力が強いビビYX、家電量販店など専用のビビYXがあります。
これら車種ごと特徴があるのでぜひ特徴をつかんで最適なビビを選んでみてくださいね。