女性が自転車を購入する場合、どのような車種を購入しインチサイズや女性ならではの機能など気になる点が多数ありますよね。
今回は女性が自転車を選ぶときのポイントをママチャリや電動自転車などの一般車を中心に詳しく解説したいと思います。
また、年代別で女性へのおすすめ自転車などは「女性向けおすすめ自転車を紹介。女性の自転車に乗る時のポイントや安すくてかわいいママチャリの紹介」にも記載しているのであわせて読んでみてください。
この記事を書いているのは・・・。
東京都内に本社がある自転車店に勤めている奉行です。
良くも悪くも本音・第三者視点で専門的な立場から書いています。
競合企業や取り扱い自転車についても専門性高く正直に記載しているため、
本名ではなく奉行という名前で記載していますがご理解ください。
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目次
女性に向いている自転車はどのような車種か

女性が乗っている自転車というと名前から表されるように「ママチャリ」が多いと思います。
自転車を趣味にしているかたはクロスバイクやロードバイクなども乗る方がいますが、一般的な移動手段としての自転車ではママチャリや電動自転車が多いと思います。
女性が乗られる場合、ママチャリや電動自転車の選び方にはポイントがあります。
女性向けのママチャリや電動自転車の選び方
女性むけ自転車を選ぶときにママチャリも電動自転車も基本的には選ぶときにポイントは同じです。
電動自転車特有のポイントもありますが、以下ポイントをまずは気にして自転車を購入するようにしましょう。
自転車のフレームは低床フレームがおすすめ

女性が乗られる自転車でまず気にするポイントとしては自転車のフレームの形状です。
特に自転車をまたぐ部分が地面に近いほどまたぎやすく乗り降りに便利です。
クロスバイクやロードバイクでも女性向け自転車はまたぐ部分が少し下に下がっている車種も多く、女性は足を高く上げなくても乗れる自転車が人気です。
極端にまたぐ部分が下がっており、またぎやすいフレームのことを「低床フレーム(ていしょうふれーむ)」といいます。
低床フレームであれば女性だけではなく、シニアの方も乗りやすくおすすめです。
自転車の後輪にドレスガードやチェーンカバーはあったほうがよい

女性特有の自転車に乗るときに必要なアイテムとしてドレスガードがあります。
後輪の周りに巻き込み防止用の網上のカバーがついている自転車がおすすめです。
理由としては、スカートの裾が後輪に巻き込まれる恐れがあり、それを防ぐのがドレスガードです。
また、チェーンカバーも大きのほうがワイドパンツなどをはいている場合、チェーンに巻き込まれることが少なくなるので自転車の汚れや裾の巻き込み事故を防ぐことができます。
また、女性向け自転車だけではなく、チェーンカバーはチャイルドシート付自転車の場合、も後ろにお子さんを乗せた場合、お子さんの足が後輪に巻き込まれるのを防止する役割もあります。
ママチャリはシティサイクルよりも軽快車
女性が一般的な自転車を探している場合、ハンドルがまっすぐなシティサイクルとよばれる自転車よりも、ハンドルが手前に曲がっている軽快車という自転車を選んだほうがおすすめです。
ママチャリのハンドルは大きくわけると2種類ありハンドルが手前に曲がっているセミアップハンドルとハンドルがまっすぐなオールラウンダーハンドルがあります。

ハンドルが手前に曲がっているセミアップハンドルのほうが背中が起き、運転に安定性が増すため女性におすすめです。

一方、シティサイクルと呼ばれるハンドルがまっすぐになっているオールラウンダーハンドルの場合、やや前傾姿勢になるため、スピードがでやすいです。
スピードがでやすい分安定性が劣ります。
シティサイクルは、長距離を乗る場合や通勤通学などにおすすめです。
用途が毎日の買い物やかごに重めの荷物を入れる場合などは軽快車と呼ばれるハンドルが手前に曲がっているママチャリを選ぶようにしましょう。
買い物に向いている自転車は「買い物におすすめの自転車 おしゃれなかごやリュックで大容量荷物でも大丈夫」に詳しい解説をしており、シティサイクルについては「おすすめのシティサイクルを徹底解説 購入する時のポイントやおしゃれな自転車など解説」に詳しい解説をしています。
なお、ハンドルの違いの他にも機能性も異なっている点が多数あります。
「ママチャリ、シティサイクル、軽快車の違い」に詳しく解説しているので参考にしてみてください。
自転車は軽量化されているに越したことはない

女性が乗りやすい自転車としては、軽量化されているほうが乗りやすいです。
自転車が重いと降りている時など自転車を支えるのに苦労します。
軽い自転車はフレームの素材やタイヤインチサイズに左右されます。
ママチャリや電動自転車の場合、軽量化されているフレームはアルミフレームが発売されています。
通常のハイテンスチールと呼ばれる鉄よりも軽くおすすめです。
タイヤインチサイズが小さいほうが安定しやすい

タイヤインチサイズはママチャリやママチャリ型の電動自転車の場合、26インチか27インチが一般的です。
27インチでも適正身長が150cm以上や155cm以上となっている車種が多く、女性でも乗れますが、おすすめは26インチです。
タイヤインチサイズが小さいほうが安定感があり乗りやすいです。
重心を低くし、安定感を求めるため、チャイルドシート付電動自転車の場合、20インチが主流となっておりタイヤサイズが小さいほうが安定性が増すことがわかります。
背の低い女性やシニアの方であれば24インチのママチャリというのも検討の余地があると思います。
女性向けの折りたたみ自転車やミニベロの選び方
女性でおしゃれな自転車を探している方はミニベロや折りたたみ自転車などの小径車と呼ばれるタイヤが小さな自転車を探しているかたも多いかもしれません。
女性がミニベロや折りたたみ自転車など小径車を探す場合、以下がポイントです。
クッション性の高いサドル

ミニベロや折りたたみ自転車は他の自転車と比較するとタイヤが小さく、タイヤとフレームをつなぐフォークと呼ばれる部分も短いです。
そのため、クッション性がほかの自転車よりも低い車体が多いです。
クッション性をカバーするため女性の場合、座る部分のサドルを厚めでクッション性が高いミニベロや折りたたみ自転車を選ぶとよいでしょう。
また、サドルだけ後から変えることもできるので、気にいった自転車を見つけたら後からサドル部分だけ交換するというもの方法の一つです。
自転車のサドルについては「自転車のサドルでの痛みを解決。サドルについて詳しく解説」に詳しい情報を掲載しているのであわせて読んでみてください。
軽さは大切だが安定性も求める

小さい自転車のほうが運転がしやすいと感じる女性もいますが、ミニベロや折りたたみ自転車は全長が短いため、安定性に欠けることが多いです。
また、安いミニベロや折りたたみ自転車の場合、ハンドルが軽く安定しないことがあります。
そのため、女性がミニベロや折りたたみ自転車などの自転車を選ぶ場合、安定性が高い自転車を選ぶようにしましょう。
女性向けのクロスバイクやロードバイクの選び方
女性向けのクロスバイクやロードバイクは近年車種が増えてきており選択の余地が増えています。
自転車のサイズで迷ったら一回り大きいフレームサイズを選ぶ

クロスバイクやロードバイクは女性向けも男性向けもタイヤインチサイズではなくフレームサイズで適正身長が決まっています。
車種によりフレームサイズに対しても適正身長は異なってきますが、同じ車種でも複数のフレームサイズで適正身長があてはまった場合どの自転車を購入したらよいのか迷いますよね。
その場合、基本的には大きいサイズを選ぶのがおすすめです。
クロスバイクやロードバイクの場合、ママチャリなどと異なりそのまま乗り始めることはなく、女性ごとの体型に応じてチューニングを行ってから乗ります。
そのため、適正身長内であれば大きめのほうが乗りやすいことが多いです。
女性で自転車に安定性を求めるならタイヤサイズは32Cや35Cがおすすめ

女性がクロスバイクやロードバイクを乗る場合、タイヤサイズは700×32Cや700×35Cなどやや太めのタイヤを選んだほうが安定しやすいでしょう。
ママチャリの場合、1と3/8などが一般的なタイヤ幅ですが、クロスバイクやロードバイクの場合さまざまなタイヤ幅があります。
特に初めてクロスバイクやロードバイクに乗られる女性の場合は広めの幅自転車が乗りやすくおすすめです。
女性用自転車モデルを選ぶ

クロスバイクやロードバイクは女性用として販売されている自転車が多数あります。
フレーム形状やカスタムなどが女性の体型に合わせてチューニングされていることが多く、迷ったら女性向けのフレームを選ぶことがおすすめです。
女子中学生や女子高生におすすめの通学向け自転車

女子中学生や女子高生が通学用で利用する自転車の場合、乗られる方のライフスタイルに合わせた自転車がおすすめです。
通学の距離がある場合、ハンドルがまっすぐなシティサイクルがおすすめです。
一方、部活などで荷物が多い場合、ハンドルが手前に曲がっているママチャリで後ろの荷台にカゴを付けるなどして荷物を載せられるようにするのも方法です。
上記もしていますが、女性用のドレスガードの設置など制服で自転車に乗られる女性には必要だと思うので、ついていない場合別途ドレスガードだけ購入することをおすすめします。
なお、女子中学生や女子高生の通学向けの自転車は「女子中学生に人気の自転車を紹介 通学や部活用など選び方のポイント」や「高校生の通学用自転車を紹介 自転車保険や男子女子で必要な機能や人気の自転車」に詳しい情報を掲載しているのであわせて読んでみてください。
女子中学生や女子高生におすすめのシティサイクル カジュナ

女子中学生や女子高生など女性の通学におすすめのシティサイクルはブリヂストンのカジュナがおすすめです。
ブリヂストンの自転車の中でも女性向けでおしゃれなデザインになっています。
具体的には藤風かごやテリーサドルなどの女性向けクラシックなデザインが人気です。
タイヤインチサイズも26インチと27インチの2種類あり体型にあわせて選ぶことができます。
機能性も優れており、パンクしにくいタイヤや内装3段変速ギアの採用、グレードによってはチェーンではないベルトドライブを利用しておりブリヂストンならではの品質の高さがうかがえます。
ブリヂストンの信頼性とおしゃれさを兼ね備えた女性向け通学用シティサイクルです。
女子中学生や女子高生におすすめのママチャリ dixhuit

dixhuitはインターネット通販を中心に販売されているママチャリです。
ポイントは価格の安さと機能性とデザインのコストパフォーマンスが優れている点です。
ハンドルとサドルがブラウンで統一されており、見た目がおしゃれでかわいいです。
機能性も外装6段変速ギア付きで普段の通学には十分乗りこなせると思います。
後ろキャリアがついているので、荷物が多い女性の場合、オプションで後ろにカゴを設置することもできます。
価格の安さとコストパフォーマンスで通学用女性向けママチャリを選ぶのであれば、dixhuitがおすすめです。
dixhuitについては「安いギアつきママチャリならdixhuitがおすすめ 通販最安値の自転車です」にもくわしい解説しているので参考にしてみてください。
女子中学生や女子高生におすすめの電動自転車 ティモ

電動自転車で女性が通学する場合、おすすめなのでパナソニックのティモです。
パナソニックのティモはリシーズ化しており、ティモS、ティモL、ティモA、ティモDXがあります。
かわいいデザインであればティモL、おしゃれな女性むけデザインであればティモA、機能性を重視するのであればティモDX、長距離通学ならティモSがおすすめです。
その中でおすすめなのがかわいいデザインでスタンダードモデルのティモLです。
ティモLは一度の充電で走行できる距離が100kmと非常に長くママチャリタイプの電動自転車の中でも優秀です。
低床フレームでまたぎやすく、藤風かごやテリーサドルでかわいいデザインに仕上がっています。
ティモに関しては「パナソニックのティモを全車種解説 A,L,S,DXの車種ごとの違いや他メーカーの類似商品比較」により詳しい解説をしています。
スーツで通勤する女性方むけの自転車
女性がスーツで自転車に乗るときには自転車本体の仕様も気にする必要がありますが、乗る女性の服装やアイテムも気にする必要があります。
女性がスーツで自転車に乗るときに自転車本体で気を付けること

スーツで通勤する女性の場合、パンツスーツであれば問題ありませんが、スカートの場合などはドレスガードやチェーンカバーのついた自転車を選ぶようにしましょう。
また、ミニベロや折りたたみ自転車などの小径車やクロスバイクやロードバイクなどのスポーツ自転車などで多いですが、泥除けがついていないということがあります。
泥除けがついていない状態でスーツ姿で女性が自転車に乗ると泥はねで汚れる可能性が高いです。
特にふくらはぎ箇所や腰が汚れることが多くすぐに気が付きにくい箇所が泥はねで汚れます。
女性でスーツ姿で通勤や大学生の就職活動で自転車に乗る場合、特に注意しましょう。
女性がスーツで自転車に乗るときにおすすめアイテム

大学生で就職活動中などの女性でスカートをはく場合、スカートがあがってきてしまうなどの悩みがあると思います。
その場合、巻きスカートなどで対応することで問題なく対応できると思います。
また、レインコートを兼ねている巻きスカートであれば撥水加工がされているため、濡れにくいというメリットもあります。
ゆとりがあるパンツスーツをはいており、スソがチェーンなどにふれて汚れてしまうという場合、裾バンドがおすすめです。
スーツの裾が汚れにくくない気にすることなく乗ることができます。
女性におすすめの電動自転車でおすすめの自転車
女性におすすめの電動自転車は多数あります。
ここではママチャリタイプの電動自転車と子供乗せ付き電動自転車でおすすめ車種を紹介します。
ヤマハパスチア 安くておすすめの女性向け電動自転車

ヤマハパスチアはヤマハのママチャリ型電動自転車の中で最も安い車種です。
実売価格は8万円~9万円程度で10万円を切る安い電動自転車です。
初めて電動自転車に乗る女性におすすめできる車種です。
機能性としては、一度の充電で走行できる距離が52kmと格安電動自転車の中では長く、大きめのカゴや液晶画面が付いたメーターなど使い勝手がよい電動自転車です。
また、背の低い女性でも乗りやすいようにタイヤインチサイズが24インチも用意されており、141cm以上の方であれば運転ができます。
女性の多くは「安心できるブランドがあるメーカーから自転車を購入したい」という方が多いと思います。
ヤマハブランドで保証期間も3年と長いのでおすすめできます。
ブリヂストン ハイディツー VERYとコラボのママ向け子供乗せ付き電動自転車

ブリヂストンのハイディツーは雑誌のVERYとコラボした子供乗せ付き電動自転車です。
子育て中のママがおしゃれに電動自転車に乗れるように設計されており、子供乗せ付き電動自転車の多くがタイヤサイズ20インチの中、このVERYとコラボしたハイディーツーはタイヤサイズ26インチと大きめです。
また、おしゃれに見える要素として、前キャリアがついておらずカゴがありません。
そのため、非常にスタイリッシュにみえます。
カスタマイズ性もあり前かごや前チャイルドシートの設置も可能なので、利用用途に応じてカスタマイズするのもおすすめです。
おしゃれな女性向けの子供乗せ付き電動自転車だといえます。
なお、一度の充電で走行できる距離が120kmと非常に長くブリヂストンの特有機能である両輪駆動や走りながら自動充電、モーターブレーキなど高いスペックがついています。
ハイディーツーについては「ハイディー2はブリヂストンのデザイン性高い電動自転車 機能やカスタムパーツの紹介」にも詳しい解説しているので参考にしてみてください。
女性向け自転車の選び方を解説 乗りやすい車種や通勤通学向け自転車まで詳しく紹介のまとめ
女性がママチャリや電動自転車を選ぶときに重要なポイントとしては、またぎやすく乗りやすい車種を選ぶことです。
また、チェーンカバーやドレスガードといった自転車パーツの女性のファッションにあわせて設置することで巻き込み事故や汚れから防いでくれます。
毎日の買い物で女性が自転車を利用するのであればハンドルがまっすぐなシティサイクルよりハンドルが手前に曲がっている軽快車とよばれるママチャリがおすすめです。
アルミフレームで軽量化されている車種もあり背の低い女性であれば24インチの自転車がおすすめです。
ミニベロや折りたたみ自転車といった小径車の場合、女性はクッション性の高いサドルや安定性を中心に選ぶと失敗しにくいです。
また、クロスバイクやロードバイクなどのスポーツ自転車の場合、サイズで迷ったら一回り大きいサイズを選び700×35Cなど太めのタイヤを選ぶのがポイントです。
また、女性用車種も多数発売されているのでそこから選ぶと失敗しないでしょう。
女子中学生や女子高生の通学用自転車を選ぶ場合、ハンドルがまっすぐのシティサイクルタイプでも問題なく、部活などで荷物が多い場合は後ろキャリアをカゴにすることで荷物がたくさん入ります。
女性がスーツで自転車に乗る場合、自転車本体にドレスガードやチェーンカバーは必要でまた、泥除けがあるタイプの自転車か確認しましょう。
スーツの場合は巻きスカートを付けたり、裾バンドでスーツが汚れないようにする工夫もおすすめです。
これら点に注意して、女性の方は自転車を選ぶときっとよい自転車に出会えると思います。