
チャイルドシート付電動自転車を探していると検討されるのがパナソニックのギュットアニーズだと思います。
ギュットアニーズは現在ギュットアニーズDXとギュットアニーズDX26があります。
今回はギュットアニーズについて詳しく解説したいと思います。
この記事を書いているのは・・・。
東京都内に本社がある自転車店に勤めている奉行です。
良くも悪くも本音・第三者視点で専門的な立場から書いています。
競合企業や取り扱い自転車についても専門性高く正直に記載しているため、
本名ではなく奉行という名前で記載していますがご理解ください。
奉行について詳しくは→奉行のプロフィール
目次
ギュットアニーズの特徴

ギュットアニーズはチャイルドシート付きのパナソニックの電動自転車です。
現在ギュットアニーズDXとギュットアニーズDX26の2車種が発売されています。
パナソニックならではの電動自転車の特徴やギュットアニーズの特徴が盛り込まれた電動自転車です。
チャイルドシート プレミアムリヤチャイルドシート

ギュットアニーズのチャイルドシートはチャイルドシートのベルと引き出しと取り巻きがワンタッチでできるのが特徴のチャイルドシートです。
他のチャイルドシートはベルトが出っぱなしになっており、背中や座る部分にぐしゃぐしゃと乱雑におかれるだけですが、プレミアムリヤチャイルドシートの場合、背面にあるボタンを押すだけで掃除機のコードのように取り巻きができるため、きっちりと保管ができます。
また、5点止めシートベルトと肩パッドでお子さんを固定できます。
小さいお子さんだとチャイルドシートで動いてしまうことや寝落ちした時に落ちそうになりますが、しっかりと5点止めシートベルトと肩パッドで動きを抑えることができます。
そのほか、背面に収納があるというのもちょっとした小物を入れるのに便利です。
大型バッテリー 16.0Ahの大型バッテリー

電動自転車のスペックとして重要なのがバッテリー容量と伴う一度の充電で走行できる距離です。
ギュットアニーズの場合、ギュットアニーズDX、ギュットアニーズDX26ともに16.0Ahと容量です。
これは他社にはない容量の大きさで、パナソニックの電動自転車のバッテリーでも最も大きい部類のバッテリーになります。
伴い一度の充電で走行できる距離も長く、ギュットアニーズDXが80km、ギュットアニーズDX26が96kmと長いです。
これだけの距離が走れれば十分で充電回数が減ることでバッテリーが長持ちし、長く利用できるメリットがあります。
スタピタ2 駐輪時にハンドル固定される機能
スタピタ2はパナソニック独自の機能で、ギュットアニーズ以外にも多くの電動自転車で取り入れられている機能です。
機能内容としては、スタンドを立てると同時にハンドルが完全ではないですが、ロックされぐらつきを防ぎます。
前カゴに重い荷物を入れている時や前にチャイルドシート後付けし、お子さんを乗せている時など、ハンドルが左右に動かず安全性があがります。
スタピタ2が慣れてしまうとスタピタ2がついていない自転車に乗り、駐輪するとハンドルの不安定さに驚くほど、目立たないですが役立っている機能です。
ギュットアニーズDXとギュットアニーズDX26の基本スペックと違い
ギュットアニーズには「ギュットアニーズ」と「ギュットアニーズDX26」の2種類があります。
それぞれの電動自転車の特徴と違いについてです。
ギュットアニーズDX

ギュットアニーズDXは多くのチャイルドシート付き電動自転車が採用している20インチのタイヤの電動自転車です。
上記で解説しているプレミアムチャイルドシートがついており、スタピタ2もついています。
一度の充電で走行できる走行距離目安は80kmで142cm以上あれば乗ることができます。
また、仕様としては、内装3段変速ギア、車体重量34.2kg、20×2.125HE(太さ51mm)のタイヤです。

タイヤインチサイズ | バッテリー容量(Ah) | 充電時間 | 最大走行 距離目安(km) | 重量(kg) | 最低身長目安(cm) | 定価(税込) |
20インチ | 16.0Ah | 4時間30分 | 70km | 34.2kg | 142cm | 153,780円 |
ギュットアニーズDX26

ギュットアニーズDX26はチャイルドシート付き電動自転車としては珍しい26インチのタイヤを採用した電動自転車です。
ギュットアニーズDXと同じようにプレミアムチャイルドシート、スタピタ2がついています。
一度の充電で走行できる走行距離目安は96kgで146cm以上あれば乗ることができます。
また、仕様としては、内装3段変速ギア、車体重量34.3kg、26×1.75HEのタイヤ(太さ43mm)です。

タイヤインチサイズ | バッテリー容量(Ah) | 充電時間 | 最大走行 距離目安(km) | 重量(kg) | 身長(cm) | 定価(税込) |
26インチ | 16.0Ah | 4時間30分 | 96km | 34.3kg | 146cm | 153,780円 |
ギュットアニーズDXとギュットアニーズDX26の違い
ギュットアニーズDXとギュットアニーズDX26の違いとして最も大きい部分はタイヤインチサイズです。
ギュットアニーズDXは20インチに対し、ギュットアニーズDX26は26インチです。
一般的には子供乗せ付き電動自転車は20インチが主流ですが、あえて26インチのギュットアニーズDX26にもメリットがあります。
それは、26インチのほうがバランスをとるのが難しいですが、スピードが出しやすく男性でもこぎやすいという点です。
ギュットアニーズDXなど20インチの電動自転車の場合、重心が低くなり、安定はしやすいですが、ペダルは26インチのほうがこぎやすくスピード面はギュットアニーズDX26のほうが出やすいです。
また、適正身長もギュットアニーズDXは142cm以上に対し、ギュットアニーズDX26は146cm以上とやや高くなっています。
一方、お子さんの乗り降りを考えるとギュットアニーズDXのほうが重心が低いため乗り降りはさせやすく、便利です。
そのほかの機能面はおおよそ同じのため、男性が多く乗り、チャイルドシートを利用しなくなってもママチャリ型電動自転車として快適に利用したいということであればギュットアニーズDX26を子供乗せの機能を十分に活用し、女性が中心に運転をするということであればギュットアニーズDXがおすすめです。
ギュットアニーズとギュットクルームの違い
ギュットアニーズと同じくパナソニックの電動自転車シリーズではギュットクルームというシリーズの電動自転車があります。
どちらもパナソニックの子供乗せ付き電動自転車ですが、機能性が異なっており最適な電動自転車を選ぶのが大切です。
ギュットクルームとギュットアニーズの違いについては「ギュットクルームを詳しく解説 EX、DX、RDX、REXの違いや後付け前後チャイルドシートの紹介など」や「ギュットアニーズとギュットクルームの魅力と違い パナソニックのギュットシリーズ電動自転車はすごい」にも詳しい情報を掲載しているので参考にしてみてください。
小さいお子さんがおりチャイルドシート重視ならギュットクルーム
ギュットクルームとギュットアニーズの最も大きな差はチャイルドシートです。
ギュットクルームのチャイルドシートはベビー用品などを開発しているメーカーであるコンビと共同開発したチャイルドシートです。
コンビのノウハウが注ぎ込まれたチャイルドシートであり、お子さんをまゆのように包み込むイメージのチャイルドシートです。
以前は前のチャイルドシートのみしかありませんでしたが、2020年から後ろチャイルドシートのギュットクルームも発売されより利便性が上がりました。
包み込ませるようなチャイルドシートにお子さんを乗せたいということであればギュットクルームがおすすめです。
活発に動くお子さんがおり、安いギュットシリーズが欲しければギュットアニーズ
一方、ギュットアニーズのプレミアムチャイルドシートは包み込ませるというよりはしっかりと固定させるというチャイルドシートです。
よりお子さんに安全性を求めるのであればギュットアニーズがおすすめです。
また、ギュットクルームよりもギュットアニーズのほうが数千円実売価格で安いことが多いです。
定価ベースでもギュットクルームの最も高いグレードであるギュットクルームEXは182,380円に対し、ギュットアニーズDX、ギュットアニーズDX26は定価153,780円と28,600円も安いです。
パナソニックのギュットシリーズがほしく、価格を抑えたいということであればギュットアニーズリシーズがおすすめです。
ギュットアニーズと比較されやすい電動自転車
ギュットアニーズと比較される電動自転車はギュットクルームだけではなくほかのメーカーの電動自転車とも比較されると思います。
大手電動自転車メーカーはパナソニック以外にもヤマハやブリヂストンがあります。
ヤマハ、ブリヂストンの同じチャイルドシート付き電動自転車でギュットアニーズと比較される自転車ピックしています。
ギュットアニーズDXと比較される電動自転車
タイヤインチサイズ | バッテリー容量(Ah) | 充電時間 | 最大走行 距離目安(km) | 重量(kg) | 最低身長目安(cm) | 定価(税込) | |
ギュットアニーズDX | 20インチ | 16.0Ah | 4時間30分 | 70km | 34.2kg | 142cm | 153,780円 |
PAS Babby un SP リヤチャイルドシート 標準装備モデル | 20インチ | 15.4Ah | 4時間00分 | 75km | 32.9kg | 142cm | 156,200円 |
アシスタC STD | 20インチ | 12.3Ah | 3時間30分 | 61km | 31.5kg | 144cm | 142,780円 |
ビッケ モブ dd | 前24インチ/後20 | 14.3Ah | 4時間10分 | 115km | 33.4kg | 142cm | 163,680円 |
ギュットアニーズDX26と比較される電動自転車
タイヤインチサイズ | バッテリー容量(Ah) | 充電時間 | 最大走行 距離目安(km) | 重量(kg) | 身長(cm) | 定価(税込) | |
ギュットアニーズDX26 | 26インチ | 16.0Ah | 4時間30分 | 96km | 34.3kg | 146cm | 153,780円 |
PAS Crew | 24インチ | 15.4Ah | 4時間00分 | 78km | 35.4kg | 145cm | 168,300円 |
ハイディーツー | 26インチ | 14.3Ah | 4時間10分 | 120km | 30.9kg | 145cm | 170,280円 |
ギュットアニーズのオプションパーツ
ギュットアニーズには必要に応じて後付けでさまざまなオプションパーツを設置することができます。
チャイルドシートに設置するチャイルドシート用レインカバーとかごカバーはお子さんや荷物を雨から守るために購入することをおすすめします。
また、2人目のお子さんを乗せ、ギュットアニーズを3人乗りする場合後付けで前チャイルドシートの設置ができます。
この3種類の自転車オプションパーツについては購入の検討をしてみることをおすすめします。
ギュットアニーズのチャイルドシート用レインカバー

レインカバーはパナソニックの公式レインカバーが発売されていますが、必ずしも公式アイテムを利用する必要はないと思います。
ギュットアニーズのプレミアムチャイルドシートにあわせたレインカバーは多数発売されているため、お好みのデザインと機能性、予算にあわせたレインカバーを購入して問題ないと思います。
選び方のポイントは透明なビニールでお子さんの視界が広いことと、雨ではないときに水がたまりにくく、乾かしやすい構造になっていることがポイントです。
ギュットアニーズのかごカバー

かごカバーもチャイルドシート用レインカバーと同じくパナソニック公式のかごカバーがありますが、公式にこだわらずお好みのかごカバーで問題ありません。
荷物を雨から守ることに大きな目的を置く場合、撥水加工が必須です。
かごカバーの選び方については、「本当におすすめできる自転車かごカバー 自転車屋が推薦するカバーと選び方」により詳しい解説をしているのであわせて確認してみてください。
ギュットアニーズの後付けの前チャイルドシート

ギュットアニーズで前にチャイルドシートを設置する場合、公式のチャイルドシートが安全ですが、それ以外の商品でも問題ないと思います。
パナソニック公式の後付けができる前チャイルドシートは2種類あり、通常のチャイルドシートとカジュアルチャイルドシートです。
どちらも運転手とハンドルの間に設置するタイプです。
注意したい点としては、前のチャイルドシートは対象年齢が後ろのチャイルドシートと異なり、1歳から4歳までです。
後ろのチャイルドシートは1歳から6歳(2歳以上を推奨)です。
そのため、5歳以上になった場合、前ではなく後ろのチャイルドシートに乗せる必要があるので注意が必要です。
チャイルドシートの年齢については「電動自転車のチャイルドシートにお子さんは何歳から何歳まで乗せられる? 前後の違いや赤ちゃんの対応方法など」により詳しい解説をしています。
ギュットアニーズの評価や比較 パナソニックのDX、DX26とギュットクルームとの違いやチャイルドシートについてのまとめ
パナソニックのギュットアニーズはギュットアニーズDXとギュットアニーズDX26があります。
2車種に共通する機能性としては、プレミアムチャイルドシートが特徴です。
プレミアムチャイルドシートはベルトの巻き取り機能があるチャイルドシートでギュットアニーズならではのチャイルドシートです。
また、バッテリーは16.0Ahと大きく、一度の充電で長距離走れるのが特徴です。
個別の特徴しては、ギュットアニーズDXは20インチの太めのタイヤが特徴で、一方ギュットアニーズDX26は26インチのタイヤが特徴です。
ギュットアニーズDXは女性向け、ギュットアニーズDX26は男性も乗りやすい車種だといえます。
ギュットアニーズと比較されるのが同じパナソニックのギュットクルームです。
ギュットクルームとの主な違いはチャイルドシートの種類です。
小さなお子さんを優しく包み込みたいのであればギュットクルーム、かっぱつなお子さんをしっかりと安全に守りたいのであればギュットアニーズがおすすめです。
ギュットアニーズDXと比較されるヤマハ、ブリヂストンの電動自転車としては、PAS Babby un SPリヤチャイルドシート標準装備モデル、アシスタC STD、ビッケ モブ ddが多いです。
また、ギュットアニーズDX26と比較されるヤマハ、ブリヂストンの電動自転車はPAS Crew、ハイディーツーが多いです。
これらポイントを抑えてギュットアニーズDX、ギュットアニーズDX26を選ぶことをおすすめします。