自転車はすぐに壊れるものでもなく、長年利用できる乗り物です。
しかしながら修理を繰り返していると買い替え時がくるものです。
今回は自転車の買い替え時から古い自転車の引き取りや処分方法などをママチャリを中心に詳しく解説したいと思います。
この記事を書いているのは・・・。
東京都内に本社がある自転車店に勤めている奉行です。
良くも悪くも本音・第三者視点で専門的な立場から書いています。
競合企業や取り扱い自転車についても専門性高く正直に記載しているため、
本名ではなく奉行という名前で記載していますがご理解ください。
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目次
自転車の買い替えタイミングの目安いつ?

自転車の買い替えタイミングは乗る頻度や自転車の車種、グレードなどにより大きく変わってきます。
ママチャリの中でも丸石やブリヂストンなど品質が高い自転車であれが長年乗れることも多く、一方格安自転車の場合、買い替え頻度が増す可能性もあります。
以下は自転車の買い替えタイミングについての目安です。
自転車の買い替え時は修理との費用対効果

自転車の買い替えを考える機会として多いのは何かしらの修理を行うか考え修理費用が高い場合、買い替えを検討されることが多いと思います。
目安としては、修理費用が現在乗っている自転車の価格の三分の二程度を超えてくる場合、買い替えを検討される方が多いと思います。
15,000円のママチャリであれば修理費用が10,000円、30,000円の自転車であれば20,000円が一つの目安と考えてもよいかもしれません。
修理の多くがパンクなどかもしれませんが、ペダル周りのぐらつきやさび、ホイールの揺れなど長年乗っていると多くの故障が発生します。
修理やパーツ交換を行うことで自転車の買い替えタイミングはずらすことはできますが、修理だけではなくタイミングをみて買い替えすることをおすすめします。
子どもの自転車の買い替えタイミング

子供用自転車はお子さんの成長にあわせて買い替えが必須になると思います。
お子さんの自転車はインチサイズと身長によりおおよその乗れる期間が割り出せます。
一般的な身長のお子さんの場合乗れる期間としては以下の通りです。
例えば、お子さんが20インチの自転車に乗っているのであれば小学4年生~5年生にかけてが買い替えのタイミングです。
インチ | 身長 | 1年生 | 2年生 | 3年生 | 4年生 | 5年生 | 6年生 |
14インチ | 91cm~108cm | ||||||
16インチ | 98cm~119cm | 〇 | |||||
18インチ | 103cm~125cm | 〇 | 〇 | ||||
20インチ | 111cm~135cm | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
22インチ | 116cm~146cm | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
24インチ | 122cm~154cm | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
26インチ | 140cm~ | 〇 | 〇 | ||||
27インチ | 150cm~ | ||||||
700c | 150cm~ |
大人の自転車の買い替えタイミング

大人の自転車の場合、買い替えタイミングとしては、上記でも解説している通り修理費用が本体価格の三分の二程度までかさんだ時が一つの目安だと思います。
そのほか、引っ越しやお子さんがうまれて子供乗せ付き自転車が必要になった時など買い替えのタイミングになります。
また、修理で買い替えのタイミングを延ばすことはできますがフレーム本体の歪みに関しては直すことが難しいため、歪みが出ているときに買い替えたほうが無難でしょう。
一方、ブレーキの異音やパンクなどは修理することで直ることが多いです。
修理には費用がかかるためお財布との相談ですが、修理の参考価格に関しては「自転車修理が安い店舗はここだ。修理内容別価格の比較」を参照してみてください。
リサイクルショップに古い自転車を売る
古い自転車でも品質が高い自転車であればリサイクルショップで買い取ってもらうことができます。
状態のよいものやブランドがある自転車であれば10%~20%程度で買い取ってもらえる店舗もあります。
トレジャーファクトリーなどでは自転車の買取りだけではなく販売も行っているため、買い替えが一か所でできるうえ費用を安く抑えられるのでおすすめです。
トレジャーファクトリーの自転車については「トレジャーファクトリーの自転車買取と販売について 防犯登録の確認や買取り価格などについて」に詳しい解説をしています。
買い替え時に古い自転車の引き取り

自転車の買い替えの場合、古い自転車の処分方法も検討しなくてはなりません。
多くの自転車店では古い自転車の引き取りを行ってくれます。
実店舗の自転車の引き取りについては「自転車の引き取り破棄方法について各店舗無料有料など諸条件のまとめ」を参考にしてください。
また、通販で新しい自転車を購入する場合も配送時に古い自転車の引き取りを行ってくれる店舗があります。
通販の場合、一部店舗に限られているため、通販で買い替えを検討している場合、引き取りを行ってくれる店舗で買い替えを行うのがおすすめです。
防犯登録の抹消は必要な店舗と不必要な店舗がある
自転車の買い替え時に古い自転車の防犯登録は抹消するか否かも悩みどころです。
サビや異音などひどい自転車に関してはほとんどの場合、引き取りされた後スクラップされ鉄くずとなります。
そのため、防犯登録は抹消しなくても大丈夫です。
一方、買い替え時に古い自転車に価値がある場合、引き取りを行った後に再販される可能性が高いです。
その場合、抹消が必須になることが多いです。
防犯登録の抹消が必要か否かは買取り、引き取りを行ってくれる店舗に伺うのが一番です。
また、買い替えを行った新しい自転車については新たに防犯登録が必要です。
防犯登録は都道府県により費用が異なりますが600円前後で登録が可能です。
防犯登録は自転車1台1台の所有者を登録するものなので自転車ごと新しい防犯登録が必要であり、古い自転車の防犯登録を使いまわすことができません。
自転車には1台1台車体番号という番号が刻印されており、その番号と所有者を紐づけています。
自転車を買い替えたときには新たに防犯登録を行いましょう。
電動自転車はバッテリーの処理に気を付ける

自転車の買い替えの時に古い自転車が電動自転車の場合があります。
その場合、自転車本体は引き取りを行ってくれてもバッテリーは引き取りできないという可能性もあります。
バッテリーのみ別で処分する必要があるのであらかじめ注意しましょう。
インターネット通販で商品を購入するようにバッテリーの処理ができる店舗もあります。
自転車を行政に引き取ってもらう
古い自転車は行政に来とってもらうという方法もあります。
粗大ごみとして処分する場合、多くの自治体で処分料金が発生します。
自治体により金額や方法が異なるので、対象の自治体に問い合わせてみてください。
自転車を買い替えるときの注意点

自転車を買い替えたときには確認する事項や対応方法がわかりにくい事項がいくつかあります。
これら点をしっかりと確認しておきましょう。
自転車保険は特に変更する必要がない

自転車を買い替える前から自転車保険に加入している方は多いと思います。
自転車保険は自動車とは異なり自転車ごとかけるのではなく、自転車に乗っている方を対象に保険をかけています。
そのため、自転車保険に加入しているから買い替えたときに保険会社に買い替えの手続きを行う必要はほとんどの場合ありません。
そのほか自転車保険について詳しくは「自転車保険に加入する時のポイント 自転車保険に入る前に読んでおくべき知識をまとめ」にも記載があるため確認してみてくださいね。
新車に買い替え1週間~2か月程度でメンテナンスを行う
新しい自転車に買い替えたのちに一定期間経過したら自転車屋に持ち込んで定期メンテナンスを行ってもらうことをおすすめします。
自転車は通販で購入する90%組などの一部車種を除き、店舗で購入しても通販で購入してもしっかりと整備されて納品されます。
しかしながら、新車のため、乗っているうちにパーツのゆるみなどが発生することがあります。
そのため購入し乗り始めてから1週間から2か月程度で一度全体メンテナンスを行う必要があります。
また、チェーンやワイヤーなども最初は「初期伸び」という現象が必ず発生します。
そのため初期伸び対策としても必ず買い替えたときにはメンテンスを行うようにしましょう。
買い替えにおすすめの自転車の解説
自転車を買い替える場合におすすめの自転車を解説します。
ママチャリを中心に安定度が高く人気の車種になります。
dixhuit 配送時古い自転車の引き取りも行ってくれる人気の自転車

買い替え時ママチャリを通販購入したいという方にまずおすすめしたいのがdixhuitです。
Dixhuitは価格に対し機能が充実しており通販各サイトで人気の自転車です。
完全組み立てで自宅などに届いたらすぐ乗ることができます。
また、買い替え時のポイントとなる古い自転車の引き取りも有料で行ってくれるのがうれしいポイントです。
販売店のゴーゴーサイクリングについては「ゴーゴーサイクリングって最近よく自転車通販でみかけるけど評判ってどうなの?調べてみるとママチャリの価格は安く、品質はよさそう!」を参照してみてください。
あさひクリーム あさひの通販限定人気のママチャリ

サイクルベースあさひの人気の自転車です。
通販限定でしか購入ができませんが、ママチャリとしてのコストパフォーマンスが高く安い価格で買い替えたいという方におすすめです。
店舗受取限定のため、自宅には届けてくれませんが、近くにあさひがある方にはおすすめの自転車です。
あさひのクリームについては「サイクルベースあさひの「Cream(クリーム)」という自転車シリーズがすごくいい!通販限定でおすすめの理由とその評価」を参照してください。
自転車の買い替えについて 買い替えタイミングや目安、古い自転車の引き取りについてのまとめ
自転車を買い替えるタイミングを見出すのは非常に難しいものです。
ママチャリの場合、購入した時の自転車本体価格の三分の二程度修理費用がかさんだ場合、買い替えてもよいかもしれません。
しかしながら、自転車本体の品質や乗る頻度、保管方法などにより買い替えのタイミングは大きく変わります。
ブレーキパッドの消耗やパンクなどであれば修理で乗り続けたほうがよいですが、自転車本体の歪みなどは買い替えたほうが安全です。
子供用自転車の場合、年齢や身長に応じて適正タイヤインチサイズがあるため、参考にしてください。
買い替え時に古い自転車の引き取り方法も買い替えならではの悩みです。
実店舗の多くでは買い替え時の古い自転車引き取りサービスを行っています。
そのほか、一部の通販店舗でも古い自転車の引き取りサービスを実施しています。
引き取りしてもらうときには事前に防犯登録の抹消が必要か否か確認しましょう。
また、自転車ごとに防犯登録が必要なため、新しい自転車に買い替えたときには改たに防犯登録を行いましょう。
これらポイントに気を付け自転車の買い替えを行ってみてください。